【今日の新聞から】同性婚カップルが子どもを持つことについて考える
同性婚の法制度がないのは「違憲状態」とした東京地裁の判決から今日で1年だという。
新聞で取り上げられていた同性婚カップルのちひろさん(仮名)とリサさん(仮名)は、ちひろさんが知人男性から精子提供を受け出産。生まれた女の子はちひろさんの長女だが、リサさんとは法律上の関係がない。「何かあったら、と不安だ」とリサさんは語る。
同性カップルが子供を持つことに対しては、SNSなどで「エゴだ」「子どもがかわいそう」という批判も上がるという。こういったバッシングを匿名で語ること自体に私は違和感を抱く。言いたいなら、ちゃんと名前を名乗って意見を言えばいい。
私はそもそも「エゴでも何でもない」と思うし、「当然の権利」で法律で保障されていないことの方が日本が法律ガラパゴスであることを証明していて情けない気になる。
だが、あえて言うなら「子どもがかわいそう」という意見はわからなくもない。「親ガチャ」という言葉は私個人的にはあまり好きではないが、子どもは親を選べない。子どもが成長した将来、自分の境遇に悩むということもあり得るのだと当事者たちが考えておくことは必要だと思う。大事なのは、そんなときにちゃんと子どもと向き合って自分たちの思いや気持ちを自分の子どもに伝えられるかどうかという「覚悟」があるかどうかだ。
同性婚カップルにそういった覚悟があるのであれば、周りがとやかく言うのは間違っている。一番大切なのは、当事者たちの気持ちだからだ。