中目黒の人気店「罠」で「ジビエ」を食らう!~世界の漁や猟で得た野生の命を「いただいて」きた私の想い

大学時代のゼミの同級生で株式会社 Natural Factory 浄(NFJ)の取締役をしている森本言也氏と中目黒のジビエ人気店「罠」に行った。
HP⇒https://wana-nakammeguro.owst.jp/
森本氏は、「食」に関する様々なソーシャルビジネスに取り組んでいる。生活保護を受けている方々をケアする団体への給食事業、地域活性化を目指す飲食事業の起案・遂行等ををおこなっているが、そのひとつに「食品開発事業」と「ジビエ普及」がある。「食品開発事業」はイノシシ肉の「ジビエ・ジャーキー」や「イノシシカレー」など。「ジビエ普及」はイノシシやシカによる獣害(農業被害、林業被害)が全国的に膨大になっているなか捕獲された個体のほとんどが廃棄処分になっていることに着目し、「獣害軽減」+「廃棄物減少」+「地域経済への応援」をビジネスにしようと頑張っている。HP⇒https://naturalfactoryjoe.wixsite.com/home01/for-body

森本氏と話していると、とにかく熱い!「田淵さんて熱い人ですね」と良く言われる私がいうのだから私に輪をかけて熱い男だ。信念がある。ジビエに命を燃やしているし、これをビジネスというステージにまで引き上げることが大切だということをよくわかっている。

そうなのだ。日本ではとかく、文化活動や社会貢献というと「無償ボランティア」というイメージが強い。それは「そういったことを商売にするのは下品だ」という考え方がどこかであるからだ。しかし、今の時代はそうではない。「ビジネス」として成り立たせないと続けることは難しい。まさに「サステナビリティ」とはそういうことなのではないだろうか。

「罠」ではイノシシと鹿を網焼きでいただいた。バラ、モモ、ウデなどの部位である。味の感想としては、イノシシは「野性味あふれる」感じで、シカはまったりと舌に絡みついてくる「優しい」味だった。赤ワインと一緒に堪能させていただいた。

そして世界中でドキュメンタリー制作を通して様々な食文化に触れてきた私としては、ジビエというとイノシシやシカにとどまらない。昨日も授業でその話をしていたが、ワニ、サメ、アルマジロ、などなど……。さまざまなジビエを地元の民族の猟や漁に同行していただいてきた。そのすべてに言えることは、食べものを得ることは「命がけ」だということだ。命をかけた漁や猟で得た野生の命を「いただく」。それは神聖な儀式と同じだ
そう考えると、日本で廃棄されているジビエ肉もおいしくいただくことができれば、それは一番いい「地球への貢献」と言えるのではないだろうか。

天然猪セット1,320円(税込)……右奥:バラ、手前:モモ、左:ウデ
炭火の網で感謝していただく
店員さんもきびきびしていて気持ちがいい働きっぷりだ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です