【おススメ舞台】映画『ボヘミアン・ラプソディ』のような感動と躍動感!――GRe4N BOYZの舞台『それって♪キセキ』のリアリティはどこから来るのか?

昨日、舞台『それって♪キセキ』を見た。原案者である作家・小松成美氏に招待してもらった。
HPによると、この舞台は「GRe4N BOYZの楽曲と共にグループの誕生を描く、キセキの物語の舞台化!」ということだが、一言で言って素晴らしかった。

それぞれの思いを胸に歯科医師を続けるため、顔も名前も出さずに活動する4人組アーティスト・GRe4N BOYZ。彼ら4人のメンバーがどのようにして出会い、どのようにグリーンというグループが誕生したのか。ノンフィクション作家・小松成美が独自取材した内容を原案に、気鋭の演出家菅野臣太朗の脚本・演出で舞台化!GRe4N BOYZのメンバーを演じるのは北川尚弥、藤本洸大、丸山龍星、佐藤匠!4人の母親役として斉藤レイ、光月るう、遠山景織子、田野聖子という錚々たる女優陣と、HIDEの父親役に鈴木省吾、「旅人」「愛唄」のミュージックビデオにも出演した志保など経験豊富な実力派俳優が脇を固めて物語を展開。(以上、HPより抜粋https://gre4n-kiseki.com/)

こういった実在の人物のバイオグラフィを舞台化や映像化するのはなかなか難しい。それは私がプロデュースした尾崎豊氏のドラマ化で身に染みて実感している。だが、この舞台は小松氏が書籍化する際に、綿密な取材をおこなった逸話がふんだんに織り込まれていることもあって、リアルで〝生の〟物語が心に迫ってくる。小松氏が丹念に取材を重ねているからこそのエピソードや細かい家族内の会話や感情表現が興味をそそる
本舞台は、友情、家族愛をテーマとしている。フィクションとノンフィクションというジャンルの違いはあれど、山崎豊子氏が自ら取材をおこなって書いた小説には圧倒的なリアリティがあるように、本舞台にも「説得力」があり、それがGRe4N BOYZ4人の〝実在の〟人物としての魅力をさらに浮き彫りにしている。見事だ。
何よりもいいのは、途中に挿入されるGRe4N BOYZの曲だ。どの曲も有名で、誰しもが知っている。映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見たときと同じような、一緒に歌ってしまう感動と体験がこの舞台でも得られる。この舞台との「一体感」がエンタメとしての本舞台を成功に導いている。
明後日4日㈪までの公演だ。ぜひ、ご覧になってみてほしい。

「GRe4N BOYZ公式HP」より
https://gre4n-boyz.com/

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