【今日のタブチ】「嵐」が来年5月の解散を発表~「グループでの活動を終了」というメンバーの「英断」を尊重するということ

「嵐」が、来春ごろにおこなうコンサートツアー終了後に「5人での活動を終了する」と発表した。彼らはあえて「解散」という言葉は使わなかったが、事実上の解散だ。
2020年から活動を休止していたので、ファンとしてはやきもきしていただろうが、この「決断」に至るまでには、メンバーひとりひとりのさまざまな思いがあったことだろう。
活動休止後、メンバーは個々の活動に移行したが、その直後の2023年に、旧ジャニーズ事務所は性加害問題に関する謝罪をおこない、組織の再編を進めた。そのことで、嵐の所属環境も変化し、メンバーの活動方針にも影響を与えた可能性がある。もちろん、コロナ禍の影響も否めない。
グループでの活動を「終了」させることで、一番悲しみ、惜しむのはファンであることは、彼らはよくわかっている。それでもその道を選んだということには、旧ジャニーズ事務所の問題やコロナ禍だけではないたくさんの理由や思いがあったに違いない。
一番苦しんだのは、彼らであるということを理解したい。
私は37年間という放送業界人生で、さまざまなアーティストや俳優の方々と接してきた。そのすべての人が一番に考えているのは、「自分を支えてくれているファン」である。この存在をないがしろにするタレントなどいない。そばで彼らを見てきて、そう確信する。
なかでも嵐がどんなにファンを大切にするかは、当のファン自身が一番知っているだろう。そんな嵐であるから、長い間悩み、考え、そして「活動終了」という道がファンにとって一番いいと決断したに違いない。
グループとしての制約がなくなることで、メンバーはソロ活動に集中しやすくなる。俳優、ミュージシャン、タレント、プロデューサーなど、個々の才能に合った新しい道を模索できる。それぞれ個々の魅力を最大限に引き出すことができる。
ファンはこれまで以上に〝新しい〟大野智、二宮和也、櫻井翔、相葉雅紀、松本潤を見るに違いない。
解散は寂しいが、「喜ばしいこと」と思いたい。そして、彼らの決断を尊重し、祝福を贈りたい。

「Yahoo!ニュース」より

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