【今日のタブチ】「思いやり予算」から拠出した92億円を〝ちょろまかす〟米軍~トランプ氏が「防衛費増」を関税交渉の材料にしないか心配だ
在日米軍の駐留経費、いわゆる「思いやり予算」のうち、新設された米軍の訓練機材の購入費として日本側が92億円を負担したが、その機材がいまだに米軍に導入されていないことがわかったというニュースが目を引いた。
92億円はどこに消えたのか……これでは完全に「ちょろかまし」ではないか。
取材先の防衛省は、契約内容にかかわるとして詳細を説明できないと言っているそうだが、国民の税金を投入しているのだから、「説明責任」があるのではないか。情報のブラックボックス化を許容する政府の姿勢は許せないと、私たち国民一人一人が声を上げるべきだ。
そしてこの問題を読んで、私は、トランプ氏が対日関税交渉の条件として「防衛費増」や「思いやり予算」の増額を要求するのではないかと心配している。交渉するのは石破氏だ。もともと防衛費増に賛成派のこの首相をして、もしトランプ氏がそのような要求をしてきたら、突っぱねられると思えない。
消えた92億円……この額がどんどん増え、これ以上、アメリカにちょろまかされていて黙っているようでは、いじめっ子にいじめられて泣き寝入りするようなものだ。
そんな〝情けない〟国にはなり下がりたくない。
「東京新聞TokyoWEB」より