【今日のタブチ】「性的動画をばらまくぞ」……狙われる10代男子学生~金銭「セクストーション」の深刻な被害を防げ!
昨日このブログでお伝えした、「デジタルタトゥー」が消せるというニュースの続報だ。
同じくNPO法人の「ぱっぷす」の理事長・金尻カズナ氏が国会内で開かれた記者会見で、衝撃的な発言をした。「セクストーション」の深刻な被害についてだ。
「セクストーション」とは「Sex(性)」と「Extortion(脅迫)」を合わせた言葉である。「リベンジポルノ」も広義でこのカテゴリーに含まれる。
金尻理事長によると、このセクストーションの被害者の7割近くは「男性」が占めるという。相談数は2022年度は171人だったが、24年度は10倍の1864人、25年度はさらに上回るペースだ。しかも、年齢が判明した相談者のうち高校生世代の15歳から18歳が44%に上る。
手口はこうだ。きっかけは見知らぬ人と英語の会話ができるアプリ。ある男子高校生はこのアプリで海外の女性と知り合い、テレビ電話をすると「いい身体してるね。見せて」と言われ、自分も服を脱いで自慰行為をした。ところが突然「録画してるよ」と告げられ、パニックになっていると「動画をばらまかれたくなかったら10万円振り込め」と脅すメッセージが送られてきた。
同様の被害は世界各地で発生しているという。アメリカではこれが原因で自死した高校生も出た。
大切なのは、「性加害や性的搾取の対象は女性」という先入観を捨てることだ。「自分は大丈夫。騙されない」と思っている人ほど、騙されやすい。また、子どもは「親に相談できない」と追い込まれる傾向にあるので、親は家庭内に子どもが相談しやすい環境や雰囲気を普段から作っておくことも重要だろう。
金尻氏は「連絡が取れない状況を作れば、相手はあきらめる。早くブロックして、被害を最小限にしてほしい」と述べる。次世代の若者を守る試みがいま、求められている。
NPO法人「ぱっぷす」HPより
https://www.paps.jp/single-post/mag131