【今日のタブチ】この国の政治家の“軽率な”行動、“不用意な”発言に物申す――「赤坂プレスセンター」から“無神経に”ヘリに乗る首相と「原発」「北方領土」に関する“不適切な”発言をする閣僚

最近、この国の政治家の“不用意な”発言“軽率な”行動が目について仕方がない。皆さんはどうだろうか?

まず、筆頭は高市早苗首相。トランプ大統領との会見時に、米空母の上で飛び跳ねて喜んでいる姿には、ほとほと「情けない」と国民の一人として恥ずかしくなったが、そんなことを吹き消すような“軽率な”行動がとられていた事実ことを、国民は意外と知らされていないだろう。それは、米空母に移動する際に、東京都心の米軍施設「赤坂プレスセンター」からヘリに乗ったことだ。我が国の首相がここからヘリに乗ったのは、1999年の小渕恵三首相以来である。しかもこのときは、自衛隊のヘリだった。しかし、今回は米軍のヘリであり、トランプ氏と同乗である。これは極めて異例のことだ。
高市氏はこの「赤坂プレスセンター」がどんな意味を持つ場所なのかを理解しているのだろうか。ここは終戦まで旧日本軍の敷地で、戦後は米軍に接収され、現在も米軍の管理下にある。東京都や港区は長年、全面返還や撤去を求めているが、実現していない。離着陸する米軍機には日本の航空法が適用されず、いわば“無法状態”である。住民からは騒音や低空飛行、事故への不安が寄せられている。
そのような「占領時代の遺物」ともいえる場所から、高市氏はどんな気持ちで米軍ヘリに乗り込んだのだろうか。トランプ氏と一緒であることに舞い上がっていたとしたら、それは「愚か」以前に、一国の長のおこないとは言えないだろう。

そして、閣僚の発言もトンデモが多い。小泉進次郎防衛相がまた“不用意な”発言をした。TBSの番組で「周りの国はみんな(原潜を)持っている」と主張した。
よく私も子どものころに欲しいおもちゃなどがあると「みんなが持っている」と言い、見たいテレビがあれば勉強をさて置き「みんなが見ているから」と理屈づけていた。そのたびに母には、「みんなって誰なの。一部のお友だちでしょ」と切り返されていたが、同じような“子供じみた”発言だと感じた。国を支える大臣の見解とは到底思えない。
事実、この「みんなが持っている」という主張は、データに照らしても誤りである
現在、原子力潜水艦(原潜)を保有しているのは、アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、インドなど、核保有国を中心とした限られた国々である。日本は非核三原則のもと、原潜を保有しておらず、通常動力型潜水艦を運用している。韓国も原潜は保有しておらず、米国との協力のもと建造計画が進行中である。北朝鮮は原子力推進ではないSLBM搭載型潜水艦の開発を進めているが、原潜とは呼べない。
つまり、「周りの国はみんな原潜を持っている」という発言は、事実に基づいていない。誤解を招く一般化であり、政策判断の根拠としては極めて不適切だ

閣僚の「トンデモ発言」は終わらない。黄川田仁志沖縄北方担当相は、北海道根室市から対岸の北方領土を視察した際、「一番やっぱり外国に近い」と述べたという。
これは、一国の大臣が北方領土をロシア領と認めたと受け止められかねない発言だ。あまりにも“立場をわきまえず”、責任感のない言葉に、あきれるしかない。まさか黄川田氏は、本気でそう思っているのではないかとも訝しんでしまうほどである。

このように、この国の政治家の“不用意な”発言、“軽率な”行動には枚挙に暇がない。「サナエ船」はどこへ向かうのか。その航路は険しい。

「FNNプライムオンライン」より

【今日のタブチ】この国の政治家の“軽率な”行動、“不用意な”発言に物申す――「赤坂プレスセンター」から“無神経に”ヘリに乗る首相と「原発」「北方領土」に関する“不適切な”発言をする閣僚” に対して2件のコメントがあります。

  1. 出口 勇人 より:

    いい視点で、浮かれている国民への警告のメッセージになるのではないですか。
    確かに、トランプ氏との接し方は違和感を感じました。

    1. 田淵 俊彦 より:

      出口様
      コメントありがとうございます。
      仰るように、国民は浮かれていないで、注意して権力を監視する必要がありますよね!
      田淵 拝

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