【今日のタブチ】とうとうそこまで来たか……AIが「東大合格レベル」までに……「推察する問題」は苦手なのは想定内?☛AIの世界にも「米中戦争」が起こるのか
AIに2025年度実施の東大の入試問題を解かせると、医学部にあたる理3の合格水準に達したという記事をよんだ。大きく能力が向上したという。傾向としては、英語は得意、数学や国語が苦手だという。
それは、以下の2つの理由からだ。
1.論証や理由付けが必要になる問題に弱い
2.小説やエッセーなどの推察する問題が苦手
1.は「図形認識が充分ではない」という結果に結びつき、2.は「主人公や出題者の意図をくみ取るのが難しい」という結果となっている。
「さもありなん」というのが正直な感想だ。AIになくて人間にあるもの……それは他人の気持ちを推しはかることだ。「共感」や「協調」それは多種多様な人間同士が一緒に暮らしてゆくのにとても大切なことだが、AIには必要ない。
AIはアメリカのオープンAIが2022年に「チャットGPT」を開発して急速に広かった。その後、中国のディープシークが費用を抑えて高性能モデルを開発したと報じられ、米中の開発競争が激しくなっている。
AIの世界でも、トランプ大統領の関税措置で起こっている「経済世界戦争」が起こらないかと心配だ。いや、すでにそれは始まっているに違いない。
他人の立場や気持ちを推しはかる「共感」や「協調」が軽んじられ、「経済」だけでなく「アイデア」や「発想」が囲い込まれてゆくようになったら、「情報格差」が広がる。そうすると弱者はたちどころに「情報難民」となる。そうならないように、先進各国は目を光らせている必要がある。
「日刊スポーツ」HPより