【今日のタブチ】参政党・神谷宗幣氏の「なんちゃって嘘」は誰のせいなのか~「切り取り報道」をするメディアの責任

参政党の神谷氏による「外国人から相続税を取れない」という発言が問題視されている。
神谷宗幣氏の発言に対する「なんちゃって嘘」疑惑は、政治的な信頼性だけでなく、メディアの報道姿勢にも鋭く問いを投げかけるテーマである。以下に、代表的な「指摘された嘘」と、それを面白おかしく取り上げるメディアの構造を整理してみた。
指摘された「なんちゃって嘘」例

発言内容問題点・指摘出典・背景
「外国人には相続税をかけられない」実際には租税条約や国内法で課税可能なケースがある。誤解を招く表現。国会質疑、財務省見解
「高齢女性は子どもを産めない」生物学的事実を政治文脈で断定的に語り、女性蔑視と批判された街頭演説
「日本軍は沖縄県民を殺していない」歴史的事実の一部を例外扱いし、文脈を無視した擁護と受け取られた青森市演説
「党員が僕たちをクビにすればいい」過去の発言と矛盾(以前は「党員に解任権はない」と発言)SNS・演説比較
「ロリコンでも仕事すれば許される」倫理的に問題視され、児童性加害の容認と受け取られた街頭演説

では、上記のような神谷氏の「なんちゃって嘘」を取り上げるメディアの責任には、どんなものがあるのか。それは大きく3つだ。
1.切り取り報道の構造:神谷氏自身が「1ミリも引かない」と語るように、発言の一部が切り取られ、炎上を誘発する構造がある。
→ 「高齢女性は産めない」だけが報じられ、文脈が省略される。
2.炎上マーケティング的報道:一部メディアは「炎上=注目=広告収益」となる構造を持ち、政治家の過激発言を「ネタ化」する傾向がある。→ 「神谷氏がまたやった」的な見出しが繰り返される。
3.報道の責任と倫理:報道は「事実の検証」と「文脈の提示」が本来の役割だ。しかし、視聴率やクリック数を優先するあまり、政治的な発言が「娯楽化」されてしまう。結果として、政治的議論が「信頼」より「話題性」に流れる。こうした「切り取り報道」はまさに編集による物語操作だ。
政治家の「なんちゃって嘘」を批判や非難するだけでなく、メディア側にも責任があることを考えるべきだろう。

「ライブドアニュース」より

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