【今日のタブチ】本学・桜美林大学卒業生のクリエイターからの「嬉しい知らせ」~番組「クレジット」には自己肯定感を高めるという効果がある
私は2023年4月に本学・桜美林大学に入職した。少し前から学生には「新しい映像系の先生が来る」と周知されていたらしく、ありがたいことに「心待ち」にしてくれていた人たちもいたようだ。
本学の芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修は3年生に「専攻演習」という授業名のゼミを体験する(これは必須ではないので、ゼミに入らない学生もいる)。そしてそのうちの大半が、4年生になったとき「卒業研究」という授業を履修し、1年間かけて「大学生活の集大成」となる作品作りに挑む。映像系のゼミの場合には、各自でひとつずつの「映像作品」を作り上げる。なかには30分という大作に挑む者もいて、結構大変な作業となる。
そして話を戻すと、私が入職した際にある4年生の学生が「ゼミに入りたい」と言ってきてくれた。だが、ゼミは基本3年生で履修、4年生は「卒業制作」をすることになっている。そう説明したが、どうやら本人としては「いきなり作品を作るのは自信がない」ということだった。何度か面談をして、「ちゃんと指導するから大丈夫」という私の言葉に学生も納得して「卒業制作」に挑んだ。作品は「フードロス」問題に関するドキュメンタリーで、なかなかの出来栄えだった。
そして彼女は2024年の春、無事に卒業し、希望通り映像制作会社に就職した。
それから1年が過ぎた今年の3月のことだ。嬉しい知らせが舞い込んだ。
「卒業してから全然連絡できておらず、すみません。最初の頃は通販番組を担当していたのですが、今年の1月からBS12で放送している『BOOKSTAND.TV』という番組をメインで担当することになりました。3月放送分からエンドロールに名前が載っています。慣れないことも多くて大変なこともありますが、なんとか頑張ってます!」
早速番組を見た。番組の最後には、しっかりと「岩﨑莉奈」という名前がクレジットされていた。
番組の最後に流れるスタッフ表示を「クレジット」と呼ぶのは、英語の「credit」 が「信用」や「貢献」という意味を持つためだ。これは、番組制作に関わった出演者やスタッフがそれぞれの役割に責任を持ち、貢献したことを示すためである。そしてこの「クレジット」に名前が載ることが、いかにそのクリエイターの自己肯定感を高め、責任感を生じさせることは、岩﨑氏の言葉からもよく理解できるだろう。
彼女はいま、大きな夢に向かって歩いている。その頑張りと努力を応援したい。
「vShareR CLUB」HPより
https://vsharer.club/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88/