【今日のタブチ】2025年4月8日のニュースから3つを厳選~不条理が溢れるこの世の中を照らす「光明」

今日2025年4月8日は、気になるニュースがたくさんあった。そのなかから、3つを厳選してコメントしたい。
一つ目は、訪問看護師の女性が切り付けられてケガをしたというニュースだ。女性は26歳。殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、患者である86歳の男性だった。男性は、女性をは刃渡りおよそ16センチの包丁で切りつけたというが、なぜそんなことが起きたのか。突然男性が包丁を振り下ろしてきたのを左手で防ごうとしてケガをした。防がなければどんな惨事になっていたのか。女性はさぞかし怖かったに違いない。女性を派遣した訪問看護ステーションによると、患者宅には通常ひとりで訪れるというが、まずはそういうシステムを見直した方がいいだろう。
二つ目は、LINEひとつで依頼できる「退職代行業者」が大人気という記事だ。4月になってわずか1週間足らずで、すでに退職に向けた動きが多く見られるという。そういった状況も問題だが、自分で退職を申し出ずに、誰かに「代行してもらおう」という考え方はどうなのか、と思ってしまった。私の時代には、就職には「覚悟」が必要だった。一生をその会社で過ごす覚悟もいまの時代にはない。ほかの企業の入社が決まり、内定取り消しをお願いしにいった先で怒鳴られたり、お茶や水をかけられるなどの話は日常茶飯事だった。「会社を辞める」こともずいぶん気軽になったものだと思い、なんだかさみしくなった
三つ目の記事は、前者の世の中の不条理を象徴しているかのようなトピックとは違い、「光明」とも言える話だ。バスケットボールBリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダーズが、新たな地域活動として、外国人選手を小学校の英語の授業に派遣しているという。2月は川崎市立平間小学校をロスコ・アレン選手が訪れた。とても素晴らしい取り組みだと評価したい。同じく川崎市が拠点のサッカー・Jリーグ1部(J1)の川崎フロンターレは、算数ドリルを小学校に配布する取り組みをおこなっている。チームも選手も地域とともに成長し、それが次世代の子どもたちに引き継がれてゆく。なんと素敵なことか。

「産経新聞:産経ニュース」より

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