【今日の新聞から】「花粉症記念日」というナゾの言葉の違和感
今日3月7日は「花粉症記念日」だという。気象庁によると「1993年3月7日に気象庁が花粉症対策として花粉飛散情報の発表を開始した日」だというが、実はその根拠も詳細も不明だ。
まず、「記念日」というのは「めでたいことを祝う」というイメージがあったが、そうではないことに気がついた。「開戦記念日」というのもあるからだ。
weblioによると記念日とは「記念すべき出来事があった日」とあるが、開戦や花粉症は記念したくない気がする。しかし、「記念」と引くと「1.思い出となるように残しておくこと。また、そのもの。2.過去の出来事・人物などを思い起こし、心を新たにすること。」とある。だとすれば、「記念」というのは必ずしも「よいこと」だけではないようだ。
うーむ、「花粉症記念日」という「ナゾ言葉」に出会ったおかげで、以上のような気づきを得ることができた。「今日のタブチ」も成長した。
ちなみに、日本記念日協会(そういう団体があることに驚いたが)によると、「花粉症記念日」というのは「そういう社会的課題を克服したいという思いの表れだ」という。
過去には、パフォーマンス好きの小池都知事が「花粉症ゼロ」を選挙公約にした。岸田首相も花粉症の関係閣僚会議を設置してこの問題を解決するとぶち上げたが、両者ともいまだに実現されていない。お二人には「心を新たにして」この問題に真剣に取り組んでほしいものだ。
「福テレNEWS」より