【今日の新聞から】「雑草係」のヤギから姫路城の「二重価格」問題まで、日本にはさまざまな試みが満載だ!
今日の新聞は「ネタの宝庫」だった。気になった話題を4つお届けしたい。
まずは、子どもの習い事専用の相乗りタクシーサービスを開発した人の話だ。横浜市にあるhab(ハブ)の豊田洋平社長は、利用者が希望する習い事を選び、送迎場所や日時を登録すると、AIが最適のルートや停留所を決めてくれるというシステムを作り上げた。素晴らしい試みだ。
次は、姫路城が来日客の入場料の引き上げを検討しているという話だ。このブログでも以前、富士山の登山料の話題を取り上げたが、こちらは地元客と外国人入場者の料金に差をつけようという施策だ。この「二重価格」に関しては賛否両論ある。反対意見は「おもてなし」に反するとし、安易な外国人価格は長い目で見て支持を得られない、外国人客を減らすことになると危惧している。だが、私はこの「二重価格」制度には賛成だ。世界の一流観光地では、二重価格制度は常識だ。それは、その遺産の価値を高めるという意味がある。もちろん、日本だけの遺産ではない、世界や地球全体の遺産だと考えるコモンズ的な考え方もあるだろうが、料金を違えることは独占することにはならない。一番大事なのは、その遺産の価値とその遺産に対して地元民がプライドを持つことだ。そのためには、お金という実質的な要素も必要と考える。
三番目は、東京多摩市の駐車場でヤギ4頭が「除草係」として活躍しているという記事だ。草刈り機の騒音減少などを目的に、ヤギに草を食べてもらっているのだが、なかなかいいアイデアだと感心した。このヤギの「雑草係」のアイデアはクラウドファンディングにも活用されている。地球上に生息する野生動物に対して環境や人間がどういう影響を及ぼしているか、将来野生動物を守るために人間は何ができるのかなどを学ぶ学問を動物生態学(Animal Ecology)という。「動物と共存しながらお互いに助け合う」という考え方が今の時代には必要だと感じた。
そして最後は、エボラウィルスなどの致死率の高い病原体を使った「バイオセーフティーレベル(BSL)4」という研究施設の話題だ。「最も危険度の高い病原体を研究で扱える日本初の施設」ということだが、厚労省は重い腰を上げてついに着手したのかという感がある。ここにはいまにも病原体が日本に上陸するかもしれないという危機感が表れている。コロナも第11波と言われ、コロナと同時に感染症に罹患するという例も増えている。温暖化によって、マラリアを媒介するハマダラ蚊も日本上陸すると予見されている。
以上、「今日の田淵」のおすすめネタをお伝えしました!
「Good Morning」HPより
https://camp-fire.jp/projects/view/33699