【今日の新聞から】レバノンのテロに日本製の通信機器が使われたー「精神的ダメージ」を狙った卑劣な作戦

レバノンの首都ベイルートで、イスラエルの関与とみられる爆発テロが連日、起こっている。17日はポケベル、18日はトランシーバーなどの通信機器を使用した一斉爆発だ。死者は計17名、負傷者はなんと3千人近くに至った。子どもも2名犠牲になっている。無声明の無差別テロは、無記名でSNSバッシングをするのと同じように、卑劣な行為だ。
さらに、トランシーバーは日本製だったというから、心穏やかではない。
ポケベルやトランシーバーに購入前から爆弾の時限装置を仕掛けておいたというから、その執念のすごさに驚くと同時に、そういった能力をなぜほかの「世のため」に使わないのかと嘆かわしく思う。だが、彼らにとってはそのおこないは「聖戦(ジハード)」だから、「よいおこない」ということなのだろう。
そして聞くところによると、テロリストの間では、「銃によるテロは目立たない。爆弾は精神的ダメージを与えられるから効果的」とされているというから、「卑劣さも極まれり」といったところか。

テロというとアフガニスタンでのエピソードを思い出す。ドキュメンタリーで訪れたときのことだ。カブールから一歩郊外に出ると、徐々に砂漠の荒野に変ってゆく。ある撮影でほかの場所に向かっているとき、なかなかいい風景を見つけた。車を止めて、沿道から外に出ようとした私をコーディネイターがものすごい剣幕で引き留めた。
「Mr.タブチ、ストップ!」
聞けば、道を少しでも外れるとあたりは「地雷原」だという。タリバン時代に埋められたものだ。そして、その地雷撤去は、埋めた張本人であるタリバンの残党にさせるのだと説明してくれた。テロはいつまでも残り続ける。その場所にも、人々のこころのなかにも、「闇」となって潜み続けるのだ。

「テレ朝News」HPより

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