【今日の新聞から】千葉県木更津市の「地下図書館」に思いを馳せるーエジプトのアレクサンドリア図書館はクレオパトラも利用した

今日の新聞に、千葉県木更津市の「地下図書館」が紹介されていた。行ってみたいと思った。なだらかな丘陵地を下って緑の谷間を抜けるとそこにあるという。アクセスもいい。文字通り地面の下を削って作った図書館であり、その斬新な設計は建築家・中村拓志によるものだという。
大地の下に潜り込み、本を読む。実はそんな「自然の環境や自然のなかから知識を得る」ことが人間の原点なのではないかと考えさせられた。それは私がかつてドキュメンタリーで訪れたエジプトのアレクサンドリア図書館を思い起こしたからだ。

アレクサンドリアには文学・歴史・地理学・数学・天文学・医学など世界中のあらゆる分野の書物を集め、70万冊の蔵書を誇りながらも歴史の闇に忽然と消えた世界最古の図書館、アレクサンドリア図書館があった。そしてここからアルキメデスなどを輩出した。そしてこのアレクサンドリアにはかの絶世の美女・クレオパトラも住んでいたとされている。私のドキュメンタリーは俳優の仲間由紀恵氏をナビゲーターとして、クレオパトラの様々な謎に挑む、世紀の美女伝説スペシャル『悲劇の女王クレオパトラ2000年の謎』というものだった。そしてこの際に訪れたアレクサンドリア図書館の跡と言われる場所が、地下にあったのだ。まさしく、木更津市の「地下図書館」と同じだ。地面の下を削って入口のトンネルを作り、地下に通路を設計し、その通路の両壁面に穴を空けて、そこにパピルスなどでできた巻物状の書物を収納していたという。書物を収納する棚のような役目の穴の跡も残っていた。ということもあり、昔に制作したこのドキュメンタリーとかの地エジプトのアレクサンドリアに思いを馳せたというわけだ。

ちなみに戦火と略奪によって失われたアレクサンドリア図書館は、2001年ユネスコとエジプト政府の手によって、「新アレクサンドリア図書館」として甦った。その蔵書の大部分は、地下の書庫に収められている。

当時のアレクサンドリア図書館の想像図
「gooBROG」より

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