【今日の新聞から】歯科医院の倒産が過去最悪水準に~「虫歯」が減ったことが原因だが、なぜ「虫歯」が減ったのか

今年1~6月の間の歯科医院の倒産の休廃業・解散の件数が85と過去最多を大幅に更新する可能性が高いという。主な原因は虫歯治療の減少があげられるというが、マイナ保険証を使うオンライン資格確認の義務化に伴い設備更新経費の増大も一因とされている。国の勝手な政策に翻弄され苦しんでいる町の歯科医が多いことがわかる。もちろん、この「押しつけ」とも言われるマイナ問題は歯科医だけに限ったことではなく、他の医療機関からの不平不満も多く聞かれる。

わたしが今回の記事のなかで「へ~そうなんだ」と思ったのは、「主な原因は虫歯治療の減少」という部分だ。虫歯の治療は近年の罹患率の低下で利益を生み出すことが困難となっているというが、「虫歯は減っているのか」だとしたら、「どうしてなのか」が気になった。そして調べてみると、理由としては生活習慣の改善やフッ化物配合歯磨剤の普及が挙げられていた。
昔より食生活が西洋化したり、お菓子やスイーツも多種多様なものが売られていたりするので、てっきり若者を中心に虫歯は増えているのではないかと勝手に考えていたが、そうではなかった。これも昨日に続いて「目から鱗」のアンラーンである。

そして歯科医の経営が厳しいということは、私も定期的に歯科医に通っているから実感している。私は3カ月に1回くらいの頻度で、虫歯のチェックとクリーニングをしてもらうために、近くの歯科医に通っている。しかし、3カ月先の予約が取れない。いまは、2つ先の予約(つまり6カ月先)を取るようにしている。先日6月28日に行ったときに予約したのは、何と来年2025年1月17日の予約だ。
これはひとえに、歯科衛生士さんのスケジュールが埋まっているからだ。私の歯科衛生士さんは担当が決まっている。その方はとても優秀でクリーニングも丁寧なのでその方にお願いしたいと思えば、こういうスケジュールにならざるを得ない。こういった歯科衛生士不足も歯科医院が続けていけなくなる原因のひとつとなっている

私が中学生のころには、歯科医院の息子に「跡を継げば左うちわだな」と言って冷やかしていたが、いまはそうでもない。歯科医も大変な時代になったということだ。

「PRTIMES」HPより

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