【今日の新聞から】気になる3つのカタカナ言葉
今日の新聞記事から気になる3つのカタカナ言葉を紹介しよう。
ひとつ目は、「フードパントリー」。経済的困窮で日々の食品の入手が困難な人に食品を提供する場所や仕組みのことだ。東京、神奈川、埼玉の3都県で約200箇所も広がっているという。もっともっと広がってほしい。
ふたつ目は、広がってほしくないもの。新宿歌舞伎町の東宝ビル横のいわゆるトー横で市販薬を過剰摂取する「オーバードーズ」が蔓延しているという。「ドーズ」とは、薬の一回あたりの適当な用量を意味する。被害者は主に10代の若者が多いというが、購入した少年の「気持ちを楽にしたくて飲んだ」というコメントがショックだった。ネットやSNSで常に自らをさらされるような状態のストレス社会に生きる若者たちの耐性を懸念する。
最後のみっつ目は、「グリーフケア」。大切な存在を失って深い悲しみ(グリーフ)を抱える人たちの立ち直りを支える試みだ。ケアは悲しみを忘れることではなく、悲しみを忘れずそれも織り込んで生きてゆくことが大切だという話が心を打った。グリーフは、死別だけでなく、犯罪によって財産を失くすこと、いじめやハラスメントによる尊厳の喪失もある。これからの混沌時代には、大切な考え方だと感じ入った。