【教育実践報告】本学・桜美林大学ゼミ生とドラマ『能面検事』の〝熱量の〟現場へ―緑山スタジオで再会した「信頼」と「絆」

今日は、本学・桜美林大学のわがゼミ生たちの希望で、ドラマの撮影現場の見学に行ってきた。
昨日のブログで考察した「2025年夏ドラマ」の中でも、「ベスト5」の一つとして挙げたテレビ東京のドラマ『能面検事』─初回を見て「なかなかおもしろく出来ている」と感じた私は、「これは現場の熱量がかなり高いに違いない」と確信した。
現場が信念を持って熱量高く撮影に臨んでいるドラマは、自ずと作品としてのレベルが高くなる──それが私の持論だ。だからこそ、その現場の様子を学生に見せてやりたい、そしてその熱量を〝生で〟〝直に〟感じてもらいたいと思った。
ゼミ生の希望もあり、私はテレビ東京の後輩プロデューサー・北川俊樹氏に見学のお願いをしたところ、快く引き受けてくれた。
昨今、制作現場ではコンプライアンスや秘密保持の観点から、情報の流出や「炎上ネタ」への警戒感が高まり、見学者の受け入れにも慎重さが増している
だからこそ、今回の快諾は、信頼関係と現場文化の深さを物語っていると言えるだろう。現場の方々が私を信頼してくださったこと、そしてこの機会を与えてくださったことに、心から感謝している。
今回の見学が実現した背景には、ドラマの制作を手がけるのが「テレパック」だったことも大きい。
テレパックはTBS系の制作会社で、これまでに私も数多くの作品を一緒に作ってきた。そのため、現場には顔馴染みの方も多く、旧知の仲間がたくさんいる現場だった。
プロデューサー・金澤友也氏は、NHKドラマ『団地のふたり』の監督も務めており、その際にもゼミ生の見学でお世話になった。また、監督の村上牧人氏とは、テレ東新春ワイド時代劇『宮本武蔵』(主役はなんと、今回も主演の上川隆也氏!)でご一緒している。そして撮影監督の早坂伸氏とは、ドラマ『ミッドナイト・ジャーナル』でも共に仕事をさせていただいた(ほかにも、どこかでご一緒している気がする……)。そんな旧知の仲間たちに囲まれて、今日の現場は私にとっても非常に幸福なひとときだった。
学生にとっても、大変意義深い時間になったようだ。見学後には「北川Pを囲んで」と題した質問の時間を設けさせてもらったが、「将来ドラマ制作を目指しているのですが、学生時代に気をつけて磨いておいた方がよいことはありますか?」「北川さんはプロデューサーとしてどんなスキルを意識して高めていらっしゃいましたか?」など、ドラマ論やプロデューサー論の本質に迫るような活発な問いが次々と飛び交っていた。そして最後は、緑山スタジオの食堂でゼミ生たちとランチを共にし、解散となった。
学生にとっても、私自身にとっても、心に残る〝学びと再会に満ちた〟ドラマ撮影現場の見学となった
セッティングをしてくださった北川氏をはじめ、温かく迎えてくださった現場の皆さまに、改めて心より感謝を申し上げます。

「テレビ東京公式HP」より
https://www.tv-tokyo.co.jp/noumenkenji/

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