【活動報告】プレジデントオンラインで論考記事を公開しました/伝説の人気番組「TVチャンピオン」の大異変…テレビ東京が「地上波だけのテレビ番組」を捨てた納得の理由-名物企画「手先が器用選手権」が「TESAKI」になった厳しい事情

プレジデントオンラインで、今朝、「伝説の人気番組『TVチャンピオン』の大異変…テレビ東京が『地上波だけのテレビ番組』を捨てた納得の理由-名物企画『手先が器用選手権』が『TESAKI』になった厳しい事情」という論考記事を公開した。☛https://president.jp/articles/-/86431

このなかにも書いたが、きっかけは本学・桜美林大学に「手先が器用な女子学生がいないか」という問い合わせが来たことだった。それは制作会社のエレファント社からの依頼だったが、担当者はもちろん、私がテレビ東京にいたことなどは知らなかった。奇縁だと思い、協力することにした。局の担当Pが後輩だったということもある。
正直言って、夏休み中だったのでなかなか情報が集まらずに難儀した。本学の芸術文化学群(本学は「学部」ではなく「学群」制を採っている)は、音楽専修(通常の「学科」も「専修」と言う)、演劇・ダンス専修、VA(ビジュアル・アーツ)専修の2つからなるが、特にVAの学生は「モノづくり」が大好きで、手先が器用な人が揃っている。本学の「学び」の環境は最高レベルで、施設、教材、教員すべてが素晴らしい。だから、そういった学生が育つのだ。
だが、夏休みで大学に来ていないので、私の知っている学生伝手で探すしかなかった。ゼミの代表にも無理やり頼んだりして、なんとか3人の学生の映像を揃えてエントリーしたところ、松本きらりさんという学生が番組出場者に選ばれたのだ。
松本さんは、とても緻密な水彩画を描く学生で、自分でも手先が器用だと公言している。性格も明るくテレビ向きだ。私は「これはイケる!」と思った。
そして、私がマネージャーさながらテレ東との窓口となって様々な交渉をして、番組収録に臨んだ。
番組は今日から1週間はTVerで見られるので、その先の顛末は「ネタバレ」になるため、控えておくが、松本さんは本当によく頑張った。社会人のなかの「たったひとりの学生」として、孤軍奮闘した、その勇姿をぜひ、見てあげてほしい。☛https://tver.jp/episodes/epgoxlfxqm
記事のなかでも触れたが、番組はなかなか凝った作りになっていて、海外受けしそうだ。編集も工夫が見られ、番組の独自性を充分に発揮している。プロデューサーの株木氏や演出の石井氏の熱意とこだわりが伝わってきた。私はいち視聴者として、楽しませてもらった。

そして私の今回の記事の主題は「海外フォーマットセールス」についてだ。
私は過去に、テレビ東京を代表してハワイでおこなわれたNHK放送研修センターが主催する「日米プロデューサーセミナー」という会議に参加したことがある。これは、日本のNHKや民放各社とアメリカ側のテレビ局や制作会社、両者の代表が集まって、日米共同制作の可能性を模索するというものだった。いまでは、他国との共同制作は普通だが、当時はまだNHKですらもそんなにおこなっていなかった。1997年のことだ。
そのときに、つくずく実感したのは、「日本とアメリカのカットの長さの違い」だった。ドキュメンタリーといえども、アメリカのカットの長さは短い。私が制作したドキュメンタリーを見て、彼らは「カットが長くて退屈だ」と批評した。
そういった感覚の違いにも、「海外フォーマットセールス」は対応しなければならない。それが「海外フォーマットセールス」の難しさだ。
テレビ局は未来をかけて、この難題に取り組んでもらいたい。

「ネットもテレ東」公式HPより

【活動報告】プレジデントオンラインで論考記事を公開しました/伝説の人気番組「TVチャンピオン」の大異変…テレビ東京が「地上波だけのテレビ番組」を捨てた納得の理由-名物企画「手先が器用選手権」が「TESAKI」になった厳しい事情” に対して2件のコメントがあります。

  1. 岡  仁 より:

    とてもわかりやすくてsharpな論考ですね。
    学生にとっては
    ほかの多数の学生たちができない体験が
    できる…
    渇望していると痛感しています。

  2. 田淵 俊彦 より:

    岡様
    いつもコメントありがとうございます。
    おっしゃるように「経験則」がいかに大事か、だと思います。我々は「場を作ってあげる」役目ですね!
    田淵俊彦 拝

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