【活動報告】東京都教育委員会主催「部活指導者実技講習会(演劇部)」の講師を務めました
8月19日㈪に東京都教育委員会主催「部活指導者実技講習会(演劇部)」の講師を務めました。
第一部は、講義。
「演出、演技、表現の基本」や「脚本づくり(三幕構成)」についてお話ししたり、「なぜ学校教育のなかで演劇を学ぶと思いますか」「学校における演劇の表現にNGはあると思いますか」「生徒のなかで熱心な生徒とそうでない生徒などのムラがあった場合には、どうしてゆくのがよいと考えますか」などのテーマについて参加者同士のグループワークなどをおこなったりしました。
第二部は、実技講習。
「演技、表現の基本」から始まり、「ロングトーンとショートトーン」などの発声、動作の仕方や表情による感情表現などについてWS(ワーク・ショップ)をおこない、インプロヴィゼーションなどを実際に経験してもらいました。
文科省の「学習指導要領」によれば、部活動は「教育課程外」の学校教育活動とされ、生徒の自主的、自発的な参加が前提となっています。部活動は本来、「生徒たちが自ら運営するもの」であるという認識を持ってもらいたい、生徒の自主的な「学び」を促すものであってほしいという思いを込めて、お話をさせていただきました。
受講者は高校や中学の演劇部の顧問の先生です。演劇部の顧問はほとんど初めてという方から30年の経験がある方までいらっしゃったので、どんなレベルの方にも伝わるようにということを心がけました。
映像作りもそうですが、演劇もコミュニケーションが大事です。部員同士はもちろんのこと、観客ともその場を共有できるコミュニケーション能力が必要とされます。そういったコミュニケーション能力を磨くためにはどうするのか、まずは生徒たち自らがその大切さに気付くことから始まり、失敗を重ねながら「Try&Error」を繰り返してゆくということが最適の方法であると私は信じています。
いわば、生徒自身の能力を引き出してあげるということ。そのためには、自己肯定感を高めてあげることもよいでしょう。この日に講習会を受けていただいた先生方を通じて、そんな思いが子どもたちに伝わりますように。
演劇イメージ映像
「探求フリースクール マチラボ」HPより