【活動報告・お知らせ】《再掲》日本映像学会「映像人類学研究会」第10回研究会(ゲストスピーカー:大島新氏)
以前もお知らせしたが、期日が近づいてきたので、再度の告知をしたい。
私が代表を務める、日本映像学会の分科会である「映像人類学研究会」の第10回研究会が8月9日㈯に本学・桜美林大学での対面とオンラインのハイブリッドで開催される。https://jasias.jp/archives/32539
今回は、社会派ドキュメンタリーの第一線で活躍されている大島新氏をゲストスピーカーとしてお招きする。『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』など、日本政治や社会構造の核心に迫る作品を手がけてきた大島氏。その視点と語り口は、現代日本における「記録」と「表現」の可能性を私たちに問いかける。今回は、これらの代表作を振り返りながら、大島氏がどのような思いで映像を制作してきたか、そして、今後の映像のあり方についても語っていただく予定だ。若手研究者や学生、現役制作者の方も含め、幅広い方々の参加をお待ちしている。
いやぁ、なかなか『なぜ君は総理大臣になれないのか』は面白かったなぁ。
【ねらい】映像は、社会を映す鏡であり、そこに生きる人々の記録でもある。とりわけ今、政治への関心の希薄化や公共空間の分断が進む中で、「誰が何を伝えるのか」「それを誰がどう受け取るのか」といった問いが、これまで以上に重みを増している。今回の研究会では、政治と個人、市民と国家、記録と表現のあいだを繊細に描いてきた大島氏のドキュメンタリー作品を手がかりに、「記録する」という行為の倫理性と創造性をあらためて問い直す。社会を可視化し、沈黙の声に輪郭を与えるドキュメンタリーは、単なる映像ではなく、思考の起点となり得る。制作者の語りを通して、現場での葛藤、表現の選択、そしてメディアにおける「編集」という行為の意味を考察するとともに、今なぜこのような映像が必要なのか、その時代的な必然を参加者とともに共有する。作品を観ることは社会と向き合うことであり、その視線の深さが私たちの思考と行動を揺さぶる。
日時:2025年8月9日(土)14時00分〜16時00分(予定)
形式: 対面とZoomによるオンラインの同時ハイブリッドで開催
場所:桜美林大学東京ひなたやまキャンパス(東京都町田市本町田2600-4)
https://www.obirin.ac.jp/access/tokyohinatayama/
*オンラインでの参加を希望される方には、研究会前日の18時までにZoomの招待を送らせていただきます。
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。
参加申し込み方法:下記 Googleフォームからお申し込みください。ご質問、ご不明点がございましたら、以下のメールでお問い合わせください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは一週間前の2025年8月2日(土)18:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/8FF6dq2vqCm2uxjc8
メールでお問い合わせ: visualanthropology2021@gmail.com
「映画公式サイト」より
https://nazekimi.com/