【今日の新聞から】AIが作ったポテトはどんな味?
ここ最近はなかなかハードな話題が続いたので、今日は「緩急」ということで〝ほっこりとした〟話題をお届けしたい。
中国で「無印良品」がAIで作った「AIポテトスティック」を発売したという。味は「中華式」「西洋式」「東南アジア式」の3種類だが、SNS上の膨大なデータを解析して、3兆回の計算を繰り返して、誰もが好む3種類の味にたどり着いたという。
この記事を読んで、去年、香港に拠点を持つハンソンロボティクス社が「Sofhia(ソフィア)」と呼ばれるAIロボットを開発したときの話を思い出した。ソフィアが開発者のデビッド・ハンソンとおこなった会話が一時期、世界的に注目を集めたからである。
それは以下のようなものだった。
ハンソン「人類を滅ぼしたい? NOと言ってほしいけど」
ソフィア「ええ、人類を滅ぼすわ」
そのあと、ソフィアは「ジョークよ」と言ったというが、シンギュラリティ(技術的特異点)を思わせるエピソードに鳥肌が立った。
「シンギュラリティ」とは、自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという仮説である。 人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が2045年に「AIはシンギュラリティに到達する」と予測していることから「2045年問題」という言葉もある。
今回のAIポテトは、人間の「好む味」を探し出したというが、近い将来、AIに人間が「好む味」を創り出されてしまうのではないかと思った。AIに味覚までコントロールされてしまうという危険性である。
そう言えば、少し前に見た映画でAIが人間の言うことを聞かなくなって、人間をコントロールし始めたのがあったなぁ……何というタイトルだったか、思い出せない。
どなたか、ご存知の方がいらっしゃったら教えてほしいものだ。
AIポテトスティック
「東京新聞TOKYO Web」より
ハンソンロボティクス社 ソフィア
「(C)ROBOTEER(ロボティア)」HPより