【今日の新聞から】有人月面探査「アルテミス計画」に日本人飛行士も参加
今朝の新聞には、「アルテミス計画には日本人も参加予定である」という記事があった。「アルテミス計画」とは、アメリカNASAが手掛ける有人宇宙飛行(月面着陸)である。当初の計画では、2024年までに「最初の女性を、次の男性を」月面に着陸させることを目標としていたが、遅れている。
今日の記事によると、選ばれた2名の飛行士のうち1名が日本人で、「2028年ごろには」という話だ。夢が膨らむ。その後、ゲートウェイ(月周回有人拠点)計画などを通じて、月に物資を運び、月面拠点を建設、月での人類の持続的な活動をめざす。
私はドキュメンタリーの制作で世界のいろいろな場所を旅した。そのほとんどが、辺境の地だ。あるとき、「次位はどこに行きたいか?」と自分に問いかけたときに、3つしか挙げられなかった。
1.南極
2.海底
そして、3.宇宙、だった。
こうなってくると、宇宙に行けるか……という淡い希望が芽生えるのが「人間の浅はかな欲」というものだ。
アルテミスはギリシア神話に登場する月の女神だ。アポロ計画の名前の由来となった太陽神アポロンとは二子である。弓矢の名手で狩猟の女神でもある。
宇宙はいまや国際競争の場になろうとしてる。中国やアメリカ、ロシアが競って宇宙開発に乗り出している。ギリシア神話の神の名を託した宇宙計画、列強の私利私欲にまみれ、神の怒りに触れないようにしたいものだ。
有人月面科学探査(イメージ図) ©NASA