【今日の新聞から】敬老の日に思うー65歳以上が過去最多だが、「4人に一人が働いている」という現実の裏にあるのは?

今日9月16日は敬老の日だ。
総務省が公表した人口推計によると、65歳以上の「高齢者」は前年比2万人増の3,625万人と過去最高を更新した。総人口に占める割合は、これも過去最高の29.3%だという。この割合は、第2次ベビーブーム(1971~74年)世代が65歳以上になる2040年には3割を超えて、34.8%になる。昨日このブログに書いた「アルテミス計画」によれば、2040年には人類は月面で生活しているかもしれない。過酷な宇宙の環境に高齢者が耐えられるのか……などとくだらないことを考えてしまった。おそらく、そんな状況になれば高齢者は地球に置いてきぼりだろう。まさに、地球は「姥捨て山」と化す
そして、高齢者の4人に一人が働いているというデータも発表されていた。このデータを取り沙汰して、「元気な人が多いのであれば、高齢者の定義を『65歳以上』から『70歳以上』に引き上げるべきだ」という声も出ている。
だが、私はこの意見には懐疑的だ。
高齢者が就業しているからといって、それが「=元気」と考えるのは早計だろう。なぜならば、「働かないと暮らしていけない」人もいるからだ。「高齢者=70歳以上」論の多くは経済界から出ているが、彼らは経済の活発化を狙っているに過ぎない。実際に働く高齢者が仕事中にケガをするなどの労災案件も増加している。あまり年寄りを追い込むようなことはやめてほしい。
4年半後には高齢者の仲間入りをする私も、他人事ではない。

「FNNプライムオンライン」より

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