【活動報告】毎日新聞のコラム「なつかしい一冊」を執筆しましたー『文庫版 怪盗ルパン 奇巌城』
毎日新聞学芸部から依頼を受け、本日28日掲載の土曜版コラム「なつかしい一冊」の執筆をさせていただきました。
私が取り上げたのは、『文庫版 怪盗ルパン 奇巌城』です。これは、私の小学生時代の思い出です。
以下は、「毎日新聞デジタル」のサイトですが、申し訳ございません!有料会員でないと全文読めないんですよね……。
https://mainichi.jp/articles/20240928/ddm/015/070/006000c
せめて、さわりの部分だけでも読んでみていただけると嬉しいです。
抜粋にはなりますが、読めない方のために書いた内容を以下に記させていただきます。
記事にも書きましたが、いま改めて読み直すと意外と謎解きが難解で、「小学生時代にこれを理解していたのだろうか」と思いますが、そういう「難解さ」も含めて憧れのような感じで小説の世界観に惹かれていたのではないでしょうか。
作者のモーリス・ルブラン氏の設定も素晴らしいですが、南洋一郎氏の翻訳がまた素晴らしいんです。また、以下に掲載した表紙の装丁が怪しくていいんですよねー。
そして、この「怪盗ルパン全集(全30巻)」はその後の私の将来に大きな影響を与えたのだなぁと感じます。作品にはおどろおどろしい異文化の匂い、謎めいた洞窟や城が次々と出てくるのですが、そういった冒険心や未知への興味といったものが、のちに私が世界の「秘境」と呼ばれる場所に魅了され、30年近くも数々の場所を訪れ、ドキュメンタリーを作り続けたきっかけになったのではないかと思っています。
子どものころに読む本って、本当に大事ですよね。
皆さんの心に残っている本は何でしょうか。何かの折に、ちょっと考えてみてもらえると、その本が意外と自分の人生に影響を与えてくれているのが確認できるのではないでしょうか。
そういう意味で、この毎日新聞のコラムはとても良い企画だと思います。担当デスクの屋代氏、記者の浜田氏にはとてもいい機会を与えてもらいました。浜田氏は、昨日の夕方のギリギリまで文章の推敲をしてくださいました。ご丁寧なご対応に感謝します。ありがとうございました。
「ポプラ社」公式HPより