【おススメ映画】『スポットライト~世紀のスクープ』…カトリック神父による性被害とジャニーズ性被害ー両者の問題の類似点とは?

今回のNスぺ出演、その論考、そしてテレ東による「横槍電話」の流れの中では、たくさんの友人たちに激励の言葉や連絡をもらった。特に、この歳になってつくずく感じるが、「同期」というのは本当にありがたいものだ。
私の場合はいまLINEで、5つの同期のコミュニティに所属している。
1.故郷・兵庫県たつの市(旧龍野市)の神岡小学校の同期
2.同じく故郷・兵庫県たつの市(旧龍野市)の龍野高校の34回生同期
3.同じく故郷・兵庫県たつの市(旧龍野市)の龍野高校の34回生のうちの在京同期
4.慶應義塾大学法学部法律学科 宮澤浩一ゼミ24期生同期
5.慶應義塾大学新聞研究所(現・メディア・コミュニケーション研究所)同期

そのなかの4.のメンバーの一人でアメリカに住んでいる同期の方から今回、薦められた映画を見た。ずっと前から気になっていたが、見るチャンスを逃していた『スポットライト~世紀のスクープ』である。

この映画は2003年にピューリッツァー賞の公益報道部門を受賞した『ボストン・グローブ』紙の報道の実話に基づいている。
ときは2001年、ボストン・グローブ紙の編集局長に就いたバロンは、神父による子どもへの性的虐待事件に着目。特集記事欄「スポットライト」を担当する4人の記者たちが、教会というタブーに切り込んで真実を暴き出す。
第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされ、作品賞と脚本賞を受賞した。

とにかく驚いたのは、ジャニーズ性加害問題との3つの大きな共通点だった。
1.被害者が家族にも誰にも言えずに大人になるまで悩み続けているということ
2.加害者が教会であり神父という「絶対権力者」であること
3.そしてその事実を組織ぐるみ(バチカンまでというのは、特に驚愕だが)で隠蔽していたこと

また、「スポットライト」の記者たちが、この問題について枢機卿にコメントを求めたところ、「ノーコメント」と言ったという下りは、今回私が体験したテレ東からの電話の件を会見で記者が質問したことに対して広報担当役員が「お答えする必要はない」と言ったことを彷彿とさせられた。物事を隠蔽するときの構図やパターンは同じなのだと改めて思った。

この映画を推薦してくれたその友人は、「ある意味、彼らは異業種だからまだしも、元同業者だからさらに大変だよね。心ある支援者がたくさん集まるよう祈ってます」とLINEで心配してくれた。ありがたい言葉だ。
持つべきものは友だと、こころから実感した。

「映画.com」HPより

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