【今日のタブチ】国会でも取り上げられた「エロ広告」の問題~社会全体や大人が子どもへの「性的虐待」を看過していることにならないのか?
性行為を描写した、いわゆる「エロ広告」がウェブサイト上に表示される問題は、国会でも取り上げられた。私も普通の検索サイトを見ていたつもりが、急に男性から女性への性暴力、性的虐待を思わせる広告が急に表示されて、驚き、不快に感じたことが一度や二度ではない。
私が不快に感じるくらいだから、女性にとっては屈辱的であろうと想像する。そして心配するのは、子どもへの影響だ。こんな広告が「無害」のわけがない。
この「エロ広告」に関して、今朝の新聞では漫画家の瀧波ユカリ氏が〝一刀両断の〟なかなか鋭いコラムを書いていた。私も日ごろから感じていただけに、爽快だった。瀧波氏の主張を紹介しながら、そこに私なりの考察を加えてゆきたい。
こういった広告を一方的に見せるのは、子どもへの「性的虐待」ではないのか。私が考える問題は2つある。
1.こういった広告が、全年齢向けのサイトの表示されていること
2.これを看過していることは、社会全体の責任であること
この議論が繰り広げられるときには、だいたい綺麗ごとを言う政治家が有権者の「ご機嫌取り」や「中立主義者」を装い、「表現の自由」を振りかざす。
「そんなんだったら子どもにスマホを持たせなければいいだろう!」「広告をブロックするアプリを使え」「そもそも、ネットが有害なのは当たり前。それが嫌なら子どもに使わせるな」という意見に、瀧波氏は「取り合う価値もない」と手厳しい。
私もこの意見には同感だ。いまの時代、子どもにスマホを持たせなかったり、ネットを使わせないことの方が虐待にあたる。私の息子の高校では、すべての連絡事項がネットでおこなわれる。友だちや部活、学内のコミュニケーションのためには、スマホは不可欠だ。それを「使わせない」ことの方が、子どもへのパワハラだ。広告をブロックするアプリなど、若者はいとも簡単にすり抜けるので、意味がない。
まず、社会の段階で防がなければならない。大人が声をあげるべきだ。
「子どもとの日々を支える東京すくすく」HPより