【今日の新聞から】ジャニーズ性加害問題「当事者の会」が解散発表ーその「後ろ側」に隠されている事実とは?
やはり、今日はこのニュースが目についた。
「当事者の会」は、ジャニーズ性加害問題の被害者への救済を目的として元ジャニーズJr.の平本淳也氏や石丸志門氏らによって立ち上げられた。しかし、9月3日付で会を解散すると発表。被害者への補償も「求めてきた大部分は達成できた」としている。
この会に対しては、当初からバッシングなどが多く寄せられた。その多くが「金目当てなのか」「有名になりたいのか」といった誹謗中傷だ。もし百歩譲って、彼らが金目当てや名声のためにこういった活動をおこなっているとしたとしても、それを“こそこそと”SNSなどで中傷するということが、果たして正当なことなのかを考えるべきだ。言いたいのなら、本人たちに面と向かって言えばいい。「面と向かって言う方法がないから、SNSで言っている」という意見もあるだろう。それならば、SNSがない時代はどうしていたのか。手紙を書いたり、本人に直接コンタクトを取る努力をしていたのではないか。
2024年1月31日、平本氏は「当事者の会」の代表を辞任した。その理由は体調面が大きいとされているが、私の取材によれば、実はその体調面も精神的なことからきているというのが事実だ。そしてそのほとんどが、他者からのバッシングが原因である。
まさに「セカンドレイプ」だ。許されるべきことではない。
SNSによる誹謗中傷やバッシングがそういったことを招くということを、ユーザーは想像しなければない。そして、そういった想像ができないような人は、SNSに手を出すべきではない。それが「メディア・リテラシー」というものだ。
世の中の人々が誤解していると感じることがある。SNSは電話やメールなどの通信手段ではない。ソーシャルメディアという新しいメディアのかたちである。ざっくり言えば、「メディア」とは「自らが情報を発信することができる手段」を指す。「できる」という「自由」には「責任」が伴う。自分の発した情報がどういう影響を他者に与えるかということを考え、想像しなければならない。そしてその情報を発したあとに起こったことに、責任を取らなければならないのだ。
今日の「当事者の会」解散のニュースを聞いて、以上のようなことを改めて考えるきっかけとなった。
平本淳也氏(右)と石丸志門氏
「Yahoo!ニュース」より