【今日の新聞から】健康保険証、来秋廃止へ

岸田首相が、来秋に健康保険証を廃止することを予定通り進めると表明した。マイナンバーカードを使ったマイナ保険証に一本化する。
このニュースを読んで、先日病院で目にしたある光景を思い出した。

初老の品がいいご婦人が、病院の受付で困ったように話していた。
「今度、保険証がなくなるんでしょ? 私スマホ持ってないから、マイナンバーカードっていうのを作ってないのよ。どうすればいいのかしら」
その質問に受付の方はこう答えていた。「資格確認書というのを発行してもらえるので、それを使えば大丈夫ですよ」
この受け答えは正しい。資格に関する申請手続き関係は年金事務所で取り扱っている。しかし、その申請書類は直接年金事務所にもらいに行くか、または年金事務所の主体である「日本年金機構」という機関のWebからダウンロードをしなければならない。
お年寄りにとっては新しい手続きがおっくうで面倒なのはもちろんのこと、スマホを持っていないような方がなかなかWebからダウンロードするのは難しいだろう。

このようなお年寄りや生活弱者は世の中にたくさんいる。そういったシステムから「取り残される」人たちがいることを政府はどう考えているのだろうか?
そこには、「政府の言うことを聞かないで、マイナンバーカードを作っていない奴のことなど知らん!」と言わんばかりの考え方が見え隠れする。
例えば高齢者はそのまま既存の健康保険証を使えるなどの、弱者に寄り添った対策が必要なのではないか。

いつ自分も弱者になるかもしれない……社会の一人ひとりがそういった意識を持つことが大事だ。

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