【今日の新聞から】岸田首相の「専攻機輸出は国益」という発言に怒り心頭

今日の新聞の一面には、朝から血圧が上がった。岸田首相が、参院予算委員会でイギリス、イタリアと共同開発する次期戦闘について、日本から第三国へ輸出できなければ今後の交渉に不利になり「防衛に支障をきたす」と述べた。さらに、「日本が(戦闘機を)直接輸出できる仕組みを持ち、英伊と同等に貢献しうる立場を確保することが国益になる」と断言した。

なぜ、そう断言できるのか? その根拠はどこにあるのか? まったく示されないまま「国益だ」と言われても納得できるわけがない。
さらに言えば、外交上の「国益とは何か?」をしっかりと議論すべきだ。紛争を助長しないためにはどうすればよいのか、解決するためには日本はどんな役割を担うべきか、それを明確にすることの方が先だろう。

そのうえで、戦闘機を製造したり、第三国に輸出したりすることが本当に国益であると、国民が納得したなら、そうする道もあるかもしれない。「武力が抑止になる」という考え方もあることはわかっている。もしかしたらそういう局面もあり得るだろう。しかし、武力を持っていることで、国際社会で「意見が言えたり」「声を上げることができる」というのであれば、暴力的で腕力が強い人がオピニオンリーダーになれると言っているのと同じだ。声を上げるべきは「日本は武器を作っているよ!」や「第三国に輸出している!」ということではないはずだ。

なぜ、一国の総理がそんなことがわからないのか、理解に苦しむ。

「TBS NEWS DIG」より

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