【今日の新聞から】母が好きだった……偉大なる詩人・谷川俊太郎氏の「こだわり」を分析する
偉大なる谷川俊太郎氏が亡くなった。92歳、老衰だという。近年はノーベル文学賞の候補にもなっている。
新聞でこのニュースを読んで、まず最初に母の言葉を思い出した。小学校の教師をしていた母は、私にいつも谷川俊太郎氏の詩を読むことを薦めていた。母自身ももちろん、谷川氏のほとんどの詩集を読んでいただろうし、家にも谷川氏の詩集が置かれていた。そして私に言うのだった。
「彼の詩は素晴らしい。世界観が変わるから読んでみたらいいよ」
母は物事を押しつけることをしない人だった。だから「読みなさい」とは言わない。「読んでみたら」と言って私の自主性を促す。
だが、愚かな私は「詩か……かったるいなぁ」と思って読もうとしなかった。母の言うことを聞いていれば、もう少し感性豊かな人間になったのにと、今でも後悔する。
そして年を経て、のちに谷川氏の詩を読んでショックを受けた。
なんて、自然体なんだろう……。
谷川氏の詩には「押しつけがましさ」がないのだ。だから、受け取る人間一人ひとりの多様な解釈が生まれる。
今日の新聞を読んでいて、谷川氏の生き方に改めて感銘を受けた点が3つあった。
1.校歌やアニメの主題歌など、彼ほどになれば「私がやっているのは芸術だから」と言って断るような〝大衆的〟かつ〝庶民的〟な仕事を数多くやっていること
2.
素敵なお母様ですね。私の母は押し付けまくるタイプでしたが、その時は反発してしまっていまでは後悔していることは山ほどあります。
余計なことかも知れませんが、文中の「読むことを薦めていた。」の前の変換違いが気になるのでお時間ある時に直してくださると嬉しいです。
ハスキー様
ご指摘ありがとうございます!
谷川氏に大変失礼なミスタイプ、恥ずかしい限りです。
以降、気を付けていきたいと思います。
これからもご支援をお願いいたします。田淵俊彦 拝