【今日の新聞から】羽田空港衝突は「事故」なのか「事件」なのか

昨日起きた羽田空港の日航機と海保の航空機による悲惨な接触事故。まずは、被害にあわれた当事者の方々、そしてその関係者の皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

そして、今朝の新聞のこの事故に関する記事を読んでいて気がついたことがあった。
事故原因の究明においては、国の運輸安全委員会による「調査」と警察による「捜査」が並行して進められる。前者の運輸安全委員会はわかる。しかし、二番目の警察の担当部署を知って「え?」と思った人も多かったのではないだろうか。殺人や強盗などの強行犯を扱う「警視庁捜査第一課」だったからだ。続けて記事には「専門性の高い航空事故捜査の経験が豊富な捜査員は多くはない」と記されている。なぜ捜査第一課は、そんな専門性の高い、しかもそのことに慣れていない事件を〝あえて〟扱わなければならないのか
もちろん、捜査第一課であるのには理由がある。両機の機長や管制塔の職員に過失がなかったかという「業務上過失致傷ならびに致死」という罪の可能性を捜査することが目的だからだ。そして私たち新聞読者という「情報の受け手」は、この記事からこの事実が何を意味しているのかを読み解かなければならない。ここから先に書くことは、新聞では述べられていないからだ

警視庁捜査第一課が原因の究明に乗り出しているという事実は、この衝突は単に突発的に起こった不幸な「事故」ではない可能性が〝極めて〟高いことを意味している。つまり、〝人的な〟事故=事件であるということだ。
ここで、確認しておきたいことがある。皆さんがもしかしたら混同して使用しているかもしれない「事件」と「事故」という2つの言葉の大きな違いについてである。
その差は「故意」があるかないかだ。 「故意」とは、一般的に「意図しておこなうこと」や「わざとおこなうこと」を指す。そしてこの故意があるものが「事件」と呼ばれ、故意はなかったものは「事故」と呼ばれる。
また「故意」は一般的に「意図して行うこと」や「わざとすること」を指すと記したが、「未必の故意」といって「もしかしたらそうなるかもしれないが、そうなってもしかたがない」と思っておこなうことも「故意」に含まれ、この「未必の故意」があったかどうかが法的な大きな争点になることが多い。

まだ当局の判断や見解が発表されていないので、これ以上多くを語るのを避けるが、「事件」であってほしくないと望んでいるのは私だけだろうか。

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