【今日の新聞から】「Yahoo!依存症」……そんな言葉があるのか⁉

今朝の新聞から第二弾。投稿する記事やコメントの内容にYahoo!が介入してくるというものだった。Yahoo!に気に入られるような記事やコメントにばかりなっていることに危惧をする内容だった。誹謗中傷やとんでもない投稿などを防ぐためにYahoo!は監視を続け、警告をしてくる。これはもちろんサイトを運営する上において当然のことだろう。そしてそうしてもらうことで、正しくサイトを使っているユーザーも安心することができる。

問題はその先だ。公正取引委員会が9月に公表した調査報告書でYahoo!を名指しし、ネットニュースにおいて優越的地位にある可能性があると指摘したということだ。

この出来事を「今日のタブチ」はどう考えるか・・・私は以下の2つの問題点を指摘したい。

1.放送法においては、放送局に対して政府や関係省庁が放送内容などに関与することを禁じている。これは放送の公平性や中立性を保つためである。同じようなことがネットに関しても言えるはずだ。今回の公正取引委員会の指摘は「検閲」に当てはまり、ネットメディアの自由とユーザーの知る権利を損なう行為であると、私は警鐘したい。
2.昨今、テレビメディアや週刊誌などは「ネットニュース」からの引用をし過ぎではないか。特にテレビの腐敗ぶりはひどい。ワイドショーなどでは、Yahoo!のニュースをそのまま引用したり、まるっきり信じて放送したりしているのが目立つ。私たちがADのころはよく先輩に「それは自分で調べたのか?」「ちゃんと裏は取ったのか?」ときつく言われてきた。しかし、いまテレビはネットニュースに頼りっきりで自分でネタを探すこともやめてしまい、さらにはそのファクトチェックすらも怠っているのでないだろうか?

以上から、必ずしも公正取引委員会の介入は許せないとは一概に言えない。1.に関しては危惧するが、その反面、公正取引委員会がそうせざるを得ない、そうさせてしまっているという理由も考えなければならない。それが2.である。

このように事象の裏と表、立場を替えた考察が必要だと私は今朝の記事を吟味して思った。みなさんはどう感じただろうか?忌憚ない意見をコメントしていただけるとありがたい。

【今日の新聞から】「Yahoo!依存症」……そんな言葉があるのか⁉” に対して2件のコメントがあります。

  1. 吉野嘉高 より:

    2に関しては、ある新聞社のベテラン記者が、最近の記者は現場に行かずにネット記事やSNSばかりチェックしていると嘆いていた。主語を大きくするとアレだけど、マスメディア全体がネット依存症で「現場力」が弱ってるかも。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。仰る通りです。ADさんに調べものを頼むと、だいたいがWikipedia 。いや、ちゃんと調べてと突き返し、まだかと急かすと「いま、聞いてますからお待ちください」と。聞いている先はQ&Aサイトだった。これ実話です。

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