【書籍から】『いのちはなぜ大切なのか』の「オチ」に感涙

昨日のこのブログで、小澤竹俊氏のいのちはなぜ大切なのかを読んでいることをお伝えしたと思う。あのあと最後まで完読して、「そういうことだったか!」と膝を打った。やはり、この本は奥が深かった。
「AはAだ」とか「AはAではない、Bだ」とかいうことはいわゆる「認識の違い」だが、実はそういうことも包容するような考え方を持てないかというのがこの書籍の(下世話な言い方をすれば)「オチ」だった。目から鱗だ。
1億以上いる人類はみな違う。そんなそれぞれがお互いの価値観を認め合うことができれば、争いごとはなくなるだろう。小澤氏は、他者に対して「もっと自分の意見を持て」や「君だって価値があるんだよ」と言うことも実は違うのではないかと述べている。

私が大学の授業で口うるさいほど言っていることがある。それは、「考えを止めるな」ということだ。思考を停止したら終わりだ。むかつく親だな、社会が気に食わない、そういう考えもあるだろう。それは否定しない。そんなときに、その先を考えてみることが大事なのではないだろうか。
本書では、「命はなぜ大切なのか」という問いに対する答えも明確には示されていない。それは個々人が考えること。みんな違って当たり前。答えはひとつではない。日本の教育制度は、「答えはどれか」ということを教えてきた。これからのVUCAの時代は、「自分で答えを創り出す」時代だ。そのためには「考えを止めるな」ということだ。まさに私がいつも大学で述べていることだ。


在宅診療医の小澤竹俊氏
「毎日新聞デジタル」より

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