ミャンマー人難民画家マウンマウンティン氏の絵画展に行ってきた~「抵抗アート」という新しい地平

早稲田奉仕園のスコットホールギャラリーで開催されている、ミャンマー人難民画家のマウンマウンティン氏の絵画展に行ってきた。

一般社団法人日本ビルマ救援センターのHPによると、マウンマウンティン氏の経歴は以下の通りだ。
1969年にビルマ(ミャンマー)東部のカレン州に生まれる。
大規模な民主化運動が政府からの弾圧による血祭りに終わった当時、経済的困窮とカレン族への差別から逃れるため1994年11月27日に家を出て隣国・タイを目指した。
1995年1月にタイのメーソットに到着し、医療従事者の訓練に参加。病院助手として移民・難民のために働く傍らで、彼は再び絵を描き始めた。
現在は画家として、祖国やタイで苦しんでいる人々の為に日々絵を描いている。
そして、人々の生活世界を緻密な筆致で描き出す彼の水彩画は、これまでにアメリカ、カナダ、スイス、イタリア、フランス、ベルギー、日本の7カ国で13回にわたり展示されてきたという。

マウンマウンティン氏の絵画を見て感動した。何気ない日常から、戦火にまみれる非日常までを描いているが、ちょっとした日常の「かけがえのなさ」「はかなさ」を切り取るのがうまいと思った。彼の絵は、そんな日常こそが実は大切なのだということを改めて教えてくれる。
なかでも私が気になったのが、「This is our school, our bunker」という作品だった。絵の写真を撮って営利目的でなければ紹介してもいいという許しを得たので、以下に紹介させてもらう。キャプションにはこう書かれている。

軽戦闘機を観てきました
時には夜も、時には昼間も
それは危険です
私たちの村の周りを飛び回り、人々、動物、家屋、診療所、学校を爆撃します
民族武装勢力とクーデター軍との激しい戦闘のため
私たちは学校のある村を離れてここに留まらなければなりませんでした
ここ防空壕が私たちの学校です

こういった芸術を「抵抗アート」という。
先日このHPで紹介した「排除アート」とは違って、とても革新的で可能性を感じさせる言葉だ。
明日まで開催されているので、是非皆さんにも絵画展に訪れてみてほしい。

「This is our school, our bunker」

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