【今日のタブチ】いま、マイブーム!「おくすりシートリサイクルプログラム」~環境にやさしい「マテリアルリサイクル」が必要な理由
プラスチック循環利用協会が2024年12月に発表した「マテリアルフロー図」に基づく最新の公表によると、2023年の廃プラスチック総排出量は769万トンで、2022年の廃プラスチック総排出量約823万トンより減少した。有効利用率(廃プラスチックのうち再資源化された割合)は約89%とこれも2022年に比べて2%上昇した。環境省はこのデータをもとに、国内処理能力が輸入規制前の水準に戻ったとアピールしているが、「有効利用率」には、新たなプラスチック製品の原料として再利用する「マテリアルリサイクル率」、そして、焼却して熱エネルギーとして回収し発電や温水供給などに利用する「サーマルリサイクル率」があることを忘れてはならない。表面的には「高いリサイクル率」として報じられがちの数字も、実際には日本では「サーマルリサイクル」が多く、焼却による温室効果ガス排出が懸念されるからだ。これでは真の循環型社会には程遠い。「マテリアルリサイクル」を拡充させることが必要だ。
以上のような事実がずっと気になっていた。もちろん、プラごみを分別して出すことなどはやってはいるが、それでは不十分なのだ。
そんなとき、行きつけのプラス薬局で、「おくすりシート(PTPシート)リサイクルプログラム」のパンフレットを見つけた。「これだ!」と思った。
第一三共ヘルスケアとテラサイクルジャパンが中心となり、2022年から横浜市で開始された日本初の生活者参加型リサイクルプログラムだ。錠剤やカプセルを包装するプラスチックとアルミニウムの複合素材でできたシートは、従来は可燃ごみとして処理されてきた。そんな使用済みのPTPシートを薬局やドラッグストア、公共施設に設置された「くるりんBOX」で回収し、プラスチックとアルミに分離して再資源化する。回収量はすでに約3トン・300万枚に達しており、今後は他自治体や企業への拡大も検討されているという。
この生活者参加型プログラム、いまマイブームです。
「テラサイクル」HPより