【今日のタブチ】サイバー攻撃で日航機が遅延~映画『終わらない週末』が現実になる可能性は?

今朝の新聞には、サイバー攻撃を受けてシステムに障害が生じ、日航機が遅延したニュースが記事に載っていた。不幸中の幸いで、今回は大量なデータを送りつけてサーバーに負荷をかける「DDoS(ディードス)攻撃」に過ぎず、荷物を預ける際に支障があっただけだが、私が着目したのは、このDDoSは、政治的な主張をするハッカー周代が好んで使用するサイバー攻撃であったことだ。
そしてこの事件である映画を思い出した。2023年にNetflixで配信された『終わらない週末』だ。
この映画は、ある家族を通してサイバーネットワークで構築されそれに依存した社会の弱点を風刺した作品だが、バラク・オバマ元米大統領とミシェル夫人が設立した会社、ハイヤー・グラウンド・プロダクションが製作したことが大きな話題を呼んだ。元大統領だから知っていることも多いだろう。そのオバマ氏が警鐘を鳴らすこの作品は、予測不能な黙示録的なスリラーでありながら、つまりは現実に起こりえる可能性があるということだ。

旅客機は数100名単位で乗客を運ぶことができ、長時間の移動に快適性まで提供できる。このテクノロジーを少数で制御できるようなシステムがコンピュータだ。。いわば航空機は「空飛ぶコンピュータ」だが、2018年にシアトルのIOActiveというサイバーセキュリティ会社に所属するホワイトハッカーの研究者、サンタマルタ氏が「旅客機にサイバー攻撃を仕掛ける方法(攻撃パス)を発見した」と発表して世間を騒然とさせたことは記憶に新しい。
もちろん航空業界はサンタマルタ氏の発言を全否定したが、サイバーテロの脅威はすぐそこまで来ていると私は指摘したい。それが今回の日航機の事件に表れている。サイバーセキュリティを支える人材の育成が喫緊の課題であることを主張したい。

「OMOROID」HPより
あらすじが読めます☛https://giga.web.docomo.ne.jp/netflix/article/134337/

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