【今日のタブチ】仲良く共存した「縄文人」と渡来系「弥生人」~いまの私たちの「選択」は、未来の人に見られて恥ずかしくないか?
今朝の新聞の別刷特集版では現在、国立科学博物館で開催されている特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」にまつわる記事が展開されていた。
そのなかで同館の館長であり、分子人類学者の篠田謙一氏が述べていた言葉が印象深かった。
縄文人の子孫と渡来系弥生人はごく近くで住み分けて別々に生活していたという。混血は進まず、多少の小競り合いはあったかもしれないが、「全面戦争はなかった」。
篠田氏は、語る。
「古代の選択があったから、今がある。未来の人も現代の私たちの選択を歴史として知るだろう。できれば、あまり悪く言われたくない。だから。大切なのは私たちのこの先の選択だ」
いまの日本は多くの「間違った選択」をしている気がする。もちろん、私自身もそうだ。
「自分が未来にどう見られるかを考える視点が重要だ」という言葉が心に沁みた。
「美術館ナビ」HPより