【今日のタブチ】女性起業家へのセクハラが52.4%もあるという現実
今朝の新聞には、スタートアップ業界で女性起業家へのセクハラが横行しているという記事が一面にあった。この由々しき問題を一面に持ってくるところが、この新聞の英断たるところだ。
ある調査では、女性起業家105人のうち52.4%の55人が直近1年でセクハラを経験したと答えたという。正直言って、「えー、そんなにいるんだ」と驚いた。と同時に、「もしかしたら、言えない人もいるのではないか」「本当はもっと多いのかもしれない」とも思った。
加害者は投資家やベンチャーキャピタリストが44.4%と一番多かった。投資をちらつかせながら、性的関係を迫るのだろう。
金融庁によると、新規上場企業の社長のうち女性は2%。こういった日本ならではの反「男女参画」の現状で女性が少数派となり、力の差を生み出し、セクハラの温床となっていることは間違いない。また雇用されていない起業家は、加害者と業務委託関係がなければセクハラの規正法の保護対象にもならないという。法的な罰則規定もないということにあると、「やりたい放題」だ。国は犠牲者を増やさないためにも、一刻も早く法的な整備をするべきだ。
性加害は、旧ジャニーズ事務所の問題が大きく取りざたされているが、自衛隊などの閉鎖された組織やさまざまなコミュニティで横行していると考えていいだろう。改めて、各組織やコミュニティにおける総点検や女性だけでなくあらゆる人を守る取り組みが急務である。
「Yahoo!ニュース」より