【今日のタブチ】川崎遺体遺棄事件の容疑者を「ストーカー規制法」違反で再逮捕~予防的な措置のはずの「ストーカー規制法」が〝いまさら〟適用された理由を考えてみた

川崎遺体遺棄事件で逮捕された容疑者にストーカー規制法違反がいまさらのように適用された。本来、ストーカー規制法は犯罪を予防する役目のためにあるものだと認識しているので、違和感を感じた。このことについて見識を述べたい。
なぜすでに死体遺棄と死体損壊罪で起訴されているにもかかわらず、この段階でストーカー規制法違反の疑いで再逮捕したのはなぜなのか?ここには様々な理由が隠されている。そして、私たち庶民はそういった疑問をしっかりと抱き、「隠されていること」を見抜くことが必要だ
この再逮捕の背景には、いくつかの要因が考えらる。
1.まず、警察は事件の全容を解明するために、ストーカー行為の詳細を改めて捜査する必要があった可能性がある。
容疑者は昨年12月12日から20日にかけて、被害者の自宅や職場周辺をうろついていたとされており、これがストーカー規制法違反に該当すると判断された。また、容疑者は過去の任意聴取でストーカー行為を認める説明をしていたものの、当時は具体的な証拠が不足していたため、強制捜査には至らなかった。しかし、これらのストーカー行為が凶悪犯罪に結びついたと考えられ、そのあたりを改めて捜査する必要があったのではないか。つまり、今回のこの措置は一見「後手に回っている」とも思えるが、広い視野で見れば、将来的な「凶悪犯罪の分析」にもつながり、「予防的な措置」につながるかもしれない。
2.そしてもうひとつは、遺族の強い批判も影響している可能性がある。
被害者の家族は、事件発生前に何度も警察に相談していたにもかかわらず、適切な対応が取られなかったことに憤りを示しており、「今さら遅い」との声も上がっている。警察としては、こうした批判を受けて、事件の経緯をより明確にするために再逮捕に踏み切ったのかもしれない。
いずれにしても、このように、ストーカー規制法違反の適用が遅れたことには、証拠の確保や捜査の進展、さらには社会的な批判への対応といった複数の要因が絡んでいると考えられる。
そして繰り返しになるが、私が違和感を抱いたように、警察のおこないや措置ひとつに対しても「あれ、これっておかしくないか?」という疑問を持つことが肝要なのではないだろうか

「TBS NEWSDIG」より

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