【今日のタブチ】暴君トランプの「懐刀」という立場でよくぞ言った!~ギャバード米国国家情報長官がXで「核の惨劇忘れない」と核兵器廃絶を訴えた「勇気」と「覚悟」

アメリカ国家情報長官のトゥルシー・ギャバード氏が、Xで広島や長崎の原爆の被害に触れ、核兵器廃絶を訴えた。「核による絶滅の瀬戸際にかつてなく近づいている」と指摘し、「狂気を終わらせるよう求め、声をあげなければならない」と呼びかけた。さらに、広島が経験した惨劇を「ずっと忘れることがない」と述べ、「核戦争という過去の行為を拒絶し、核に怯えることなく暮らせる世界を目指さなければならない」と言及した。アメリカの現職閣僚が核兵器廃絶を主張するのは極めて異例なことだ。それだけにその「英断」には拍手を送りたい。
投稿の中で、ギャバード氏は広島を訪れたことも明らかにしている。どこかの議員が、現場を訪問することもなく広島の原爆慰霊碑に関する発言をしたことで非難を浴びているのとは大違いだ。改めて、同じ日本人として恥ずかしいと感じる。
ギャバード氏は現役軍人でもある。軍人である立場の者がこういった発言をすることは大きな意味を持っている。そしてそれ以上に注目したいのは、彼女の地位だ。
彼女の肩書である「国家情報長官」の役割は、インテリジェンス・コミュニティー(情報機関)間の連携を強化し、国家安全保障を支える重要なポジションだ。いわば、アメリカ合衆国の情報機関を統括する閣僚級の高官である。2004年の「情報改革とテロ予防法」によって設立され、インテリジェンス・コミュニティー全体の指揮と調整を担っている。具体的な権限も多岐にわたっている。国家安全保障会議の情報顧問として、大統領に助言を与えるだけでなく、大統領日報を作成し、毎朝大統領に機密情報を報告する。さらに、CIAを含む16の情報機関の人事・予算国家テロ対策センターを統括する。
ギャバード氏は元々民主党所属で、2016年の大統領選ではバーニー・サンダース氏を支持し、トランプ氏の外交政策を批判していた。しかし、2024年に共和党へ入党し、トランプ氏の支持を表明。これによって関係が大きく改善された。トランプ氏は2025年の政権でギャバード氏を国家情報長官に指名し、「彼女の大胆な精神が情報機関に新たな視点をもたらす」と評価している。このようにギャバード氏はトランプ氏の「懐刀」と言ってもいい存在だ。それだけに、今回は「よくぞ言った」といった感じだ。「格の廃絶」など微塵も考えていないに違いないトランプ氏から、非難やお叱りを受けるかもしれない。もしかしたら、その地位を追いやられるようなことにもなりかねない。相手がトランプ氏だからどんな「いちゃもん」をつけてくるかもしれない。だが、彼女は自らの意志で発言した。
その「勇気」と「覚悟」を称えると同時に、私もそうありたいと思った

「時事通信」HPより

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