【今日のタブチ】石破首相の政権キャッチフレーズ「楽しい日本」とフジテレビのスローガン「楽しくなければテレビじゃない」の共通点~国民と視聴者を置き去りにしないでほしい
石破首相が掲げた政権キャッチフレーズ「楽しい日本」に批判が殺到している。「どういう意味か?」と問われ、石破氏は「多様な価値観を持つ一人ひとりが互いに尊重し、自己実現を図っていける、活力ある国家」と説明したが、立憲民主党の小沢一郎衆院議員(事務所)などは以下のように手厳しい。
「楽しい日本を目指す? 近年ここまで幼稚で低レベルな政府のスローガンは無い。物価高が進み、人口減少が加速する中、国のトップがここまで能天気というのはもはや国家の悲劇である。一刻も早くこの人物には辞めてもらわなければならない」
「楽しい」という言葉を聞いて、いま社会問題の渦中にあるフジテレビのスローガンを思い起こした。1981年に生まれた「楽しくなければテレビじゃない」である。2023年4月期の改編説明時に編成局長の立松嗣章氏が力強く「これが我々のDNAにある言葉です」と言った。港浩一氏はそのDNAを実現すべく社長に就任した。
その社長がご存じのような「体たらく」である。
私もよく先輩のディレクターに「番組は、視聴者を楽しませるエンタメだ。自分たちが楽しくないと人は楽しませられない」と言われてきた。その精神はよく理解しているつもりだ。だが、フジテレビの場合は違ったようだ。
自分たちが楽しみ過ぎて、周りを気遣うことを忘れ、視聴者を置き去りにした。
石破首相の「楽しい日本」もそうならないことを願う。
「フジテレビ」公式HPより