【今日のタブチ】笑うしかない……次期アメリカ大統領の発言とは思えない、トランプ氏の〝珍〟語録
最近のトランプ氏の発言はホントヤバい。小学生でもそんなこと言わないだろうというようなことや、中学生でも「言っていることがおかしすぎて恥ずかしい」と思うであろう〝珍〟発言が連発されている。
正直、笑うしかないのだが、実は笑ってもいられない。トランプ氏であれば、常識を通り越して「実現しかねない」からだ。
「国家の安全保障上、グリーンランドは必要だ。デンマークに保有する権利があるなら、彼らは手放すべきだ」と言い、買収計画を表明。レアアースなどの地下資源獲得やロシア、中国への対抗のためである。これに対して、デンマークのフレデリクセン首相は「グリーンランドは売り物ではない」と述べているが、ほかの国の領土を買収しようとするなど帝国主義や植民地主義もはなはだしい考え方だ。
「パナマ運河をパナマに渡したのは大きな間違いだった」として、パナマ運河の管理権をアメリカに返還するように求めている。これもアメリカ籍の船が高い通航料を徴収されていることを問題視しているのだが、すべてが自国の利益のことしか考えていない。自分さえよければ他人はどうでもいいのだ。
挙句の果てには、「カナダはアメリカの州になるべきだ」と発言し、「メキシコ湾をアメリカ湾と名称変更する」と主張している。これにももちろん彼流の意図がある。メキシコ政府に麻薬や違法移民流入の対策を講じさせるための「圧力」だ。
呆れたことに、グリーンランドとパナマ運河の件に関しては、軍事的や経済的な圧力をかけることを「やらないとは保証できない」と脅している。小学生や子どもレベルではなく、もはや「反社以下」である。
だが、「お笑いトランプ〝珍〟劇場」も笑ってばかりはいられない。国際社会全体で、監視をする必要があるだろう。
「毎日新聞デジタル」より