【今日のタブチ】92歳の俳優・仲代達矢氏のパワーを見習いたい~61歳の誕生日の翌日に思うこと

今朝の新聞には、敬愛する俳優・仲代達矢氏の記事が載っていた。御歳、92。素晴らしいことだ。
以前、このブログでも紹介したと思うが、私は『ネシアの旅人〜もうひとつの海のシルクロード』というテレビ東京開局35周年記念番組のドキュメンタリーで、仲代氏とミクロネシア、ポリネシア、メラネシアの「3つのネシア」と南米大陸を旅した。現地に行ったり日本に帰ったりという感じだが、放送が1999年の9月だったので、その前の1年以上にわたるプロジェクトだった。当時、私は33歳、仲代氏は64歳でちょうどいまの私より少し年上だ
私は昨日3月1日が誕生日だったが(本当は2月29日なのだが、戸籍上はそうなっている)、いまの自分の体調や気力を考えると、この歳よりも上の64で「よくあんな過酷な旅をする仕事を引き受けられたものだ」と改めて感服する。それは、自分がその歳になってみて初めてわかる実感だ。
そして今年、92の仲代氏がまた新たな挑戦をしようとしている。5月30日から6月22日まで能登演劇堂で公演される無名塾の『肝っ玉おっ母と子供たち』の稽古に励んでいるという。これは、能登半島地震で延期したものだ。
新聞の写真を見る限り、お元気そうで、相変わらず〝矍鑠(かくしゃく)として〟いらっしゃる。鍛え方と気合が違うのだ。
無名塾は半世紀続けている。それは仲代氏の奥様、宮崎恭子氏の「私たちの間からすてきな俳優が一人でも育ってくれたらいいよね」という言葉があるからだ。私もいま、本学・桜美林大学芸術文化学群で次世代のクリエイターを育てている。
私はいつまで経っても、名優には追いつかない。でも、その背中を追いかけて、できる限り頑張ろうと思う。

「能登演劇堂」HPより
https://engekido.com/info/%E3%80%8A%E8%83%BD%E7%99%BB%E6%BC%94%E5%8A%87%E5%A0%82%E3%80%80%E8%88%9E%E5%8F%B0%E4%B8%8A%E6%BC%94%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85%E3%80%8B/

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