【今日の新聞から】「こだわり」や「熱意」こそが何かを動かす原動力~浅田真央氏がスケートリンクを作る際にやったこと
「スケートをしながら四季を感じてほしい」
「子どもたちにスケートを通じて夢と希望を届けたい」
そんな浅田真央氏の思いが詰まったスケートリンク「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」が11月11日にオープンした。ガラス越しに桜並木が風に揺れ、陽光が氷上に差し込むような作りになっているという。館内のさまざまな箇所は浅田氏のアイデアやデザインが生かされ、「こだわり」が詰まった出来上がりになっている。
そう聞いて、訪れてみたくなった。そして注目したのが、このスケートリンクが実現したきっかけだ。
それは浅田氏の「直談判」だったという。浅田氏は知り合いの紹介で、スポーツ施設や地域開発に力を入れる不動産事業「立飛ホールディングス」の村山正道社長のもとを訪れた際に、A3用紙いっぱいに鉛筆でアイデアの数々を書き込んで持参したという。
大事なのはこの「こだわり」と「熱意」だ。
私もよく番組企画の提案をするときに、大きな模造紙で「紙芝居」のような資料を手書きで作って、何枚もめくりながらプレゼンをした。パワーポイントのような電子機器を使わないので「紙芝居プレゼン」と呼ばれていた。そうすると、審査する人たちは「田淵のプレゼンは上手くはないが、熱意は伝わった」と言ってくれ、企画が通過することが多かった。
そしていま、私は大学の授業やゼミで、「何かをやりたいときには、自分の「熱意」を伝えるのが大事」と伝えている。私もテレビ局時代に若い世代のクリエイターが立ててきた企画に「熱意」が感じられるときには、少しくらい足りない部分があってもそれを補う手助けをしてあげたいと思っていた。
自分の「夢」をかなえるために、人のこころを動かすことは大切だ。
浅田氏が自分の「熱意」を伝え実現させたスケートリンクで、これからどれだけの子どもたちが「こだわり」と「熱意」を育んでゆくのか、楽しみだ。
YouTube「ORICON NEWS」より