【今日の新聞から】「ハネムーン期」という言葉に隠された2つの意味
新聞というのは、自分の知らなかったことを教えてくれる。今朝もひとつ新しい言葉を知った。
「ハネムーン期」という言葉だ。
能登半島地震の記事の中で、災害が一段落したあと、通常の生活に復帰するために災害をを体験した人同士が共に助け合い、協力しあうようになる時期を指している。この時期には、行政や民間のボランティアの人も多数訪れて、地域は連帯感と興奮に満ちている。いわゆる「ハネムーン」のような高揚した時期だという。これは1週間から長い時には6ヶ月くらい続くことがあるが、問題はその時期に頑張りすぎたりするとその時期を過ぎたときに「ガタっ」と来たり、その疲れや緊張感の緩みが押し寄せ、心身ともに危険な状態を招くときがある。
それで、もう少し調べてみた。すると「ハネムーン期」という言葉にはもうひとつ意味があることがわかった。前述した意味は、災害における「ハネムーン期」であって、DVにおける「ハネムーン期」はまったく違う意味だった。
DVにおける「ハネムーン期」は、暴力によってストレスが発散された状態を指す。 比較的に安定した精神状態のため「安定期」とも呼ばれている。 ストレスが発散されたことによって急に優しくなってプレゼントなどを買ってきたり、「二度と暴力はふるわない」と約束したり、「俺が悪かった」などと泣いて謝罪したりするので「ハネムーン期」と呼ばれているのだ。
さらに恐ろしいのは、この「ハネムーン期」は次の暴力に向けた蓄積期間なので注意が必要だと弁護士や自治体などのHPでは警鐘を鳴らしている。
「ハネムーン期」という甘い言葉に隠された2つの意味。共通しているのは、そのあとは要注意ということだ。
災害の現場の被災者の方々、DVの被害者の方々、両者の無事を祈らずにはいられない。
「デイライト法律事務所」HPより