【今日の新聞から】「日経平均株価がバブル期の史上最高値を更新」というニュースで「バブル期」のAD時代を思い出す
22日の東京株式市場の日経平均株価は、バブル期の1989年12月29日の史上最高値を更新して、3万9098円68銭まで上昇し、今朝の新聞各紙の一面を飾った。このニュースを読んで、「バブル期」のことを思い出した。
「バブル期」別名「バブル景気」や「バブル経済」は、1986(昭和61)年12月から1991(平成3)年2月までの51か月間を指す。1986年はちょうど私がテレビ東京に入社した年だ。
当時はテレビ業界も勢いがあった。
スタジオ収録などが終わって、上司のディレクターと飲んだあとに「タクシーを呼べ」と言われたときには悲惨だった。スマホどころか携帯電話もなく、ADだった私は大きな袋に10円玉を詰め込んで、街頭にある公衆電話からタクシーを呼ぶのだが、タクシー会社の交換台にまったくつながらない。車にひかれそうになるほど道に出て一万円を振っても、空車のタクシーは止まってくれなかった。タクシー会社の正式な番号ではなく、「裏番(裏の電話番号、の略)」をどれだけ知っているかでADの優秀さがはかられ、タクシーをはやく呼べるADが誉められた。
もうひとつ、バブル期の思い出がある。当時、私は歌番組をやっていた。パソコンなどはないので、手書きで書いた歌詞カードを持ってディレクターがいる店を探すのがADの私の役目だった。携帯電話もないので片っ端からディレクターの行きつけの店を回り、探し当て、歌詞カードにカメラのカット割りをしてもらうのをじっと待っている。「そこで飲んで待ってろ」と言われるのが、せめてもの慰みだった。
そしてADの時期が過ぎ、ディレクターになったころ「よーし、これからバブルの恩恵を充分に享受してやる!」と思ったときに、バブルが弾けた。よって、私たちの世代はバブルとワガママな先輩ディレクターに踊らされて終わりだった。
バブル崩壊が進む中、東京・芝浦の
ジュリアナ東京のお立ち台で扇子を手に踊る女性たち
「毎日新聞デジタル」より
タクシー裏番。懐かしいですね。
そしてバブル。学生時代からディスコに
結構行っていましたが
私にとっては社交を学んだ場でした。
株価高騰実体経済の好調でないことは
歴史が証明していると思っています。
岡仁様
コメントありがとうございます。
岡さんのディスコに関しては、いろいろ豪快な話がありますよね。
お互い若かったので、懐かしいですね!
田淵 拝