【今日の新聞から】クマに関する騒ぎから

今日はクマに関する別の記事が2つあった。一つ目は、新幹線内で乗客がクマ撃退用のスプレーを誤って噴射して周辺客が目やのどの痛みの体調不良に陥ったという話題だ。まずは、自分がこの被害者の乗客だったら驚くだろうなぁと思った。次に、なんでそんなことになったのかという不思議。そしてスプレーを持っていたのは登山客だったので、やはりクマの被害が多く、山登りも命がけだと感じたこと。さらに、私の過去の取材の時のことを思い出した。

北極圏の撮影の際、ホッキョクグマに襲われたときのために日本で売っているクマ撃退用のスプレーを購入して現地に持参したのだが、現地で「そんなスプレーがクマにかかる距離まで接近しているような状況なら、もうすでに手遅れでやられてる」とイヌイットの猟師に笑われた思い出だ。アマゾンに行ったときも同じようなマヌケな経験がある。アマゾンのジャングルにはポルトガル語で「オンサ」、ヒョウが生息している。このオンサ除けにまた日本のクマ撃退スプレーを持参したのだが、これも地元の人たちに「効かないよ」と笑われた。そんなことを思い出した。

もう一つの記事は、クマが狂暴化している理由についての検証記事だった。北海道の「OSO18」が肉食化した理由について、増えすぎた鹿の肉を食べることを挙げていた。ハンターが置き去りしたりする鹿も食べるという。この理由については、ちょっと首を傾げた。では、人間も肉を好む人の方が狂暴化するのか? そうではなくて、こういった肉食狂暴化現象は野生環境だけに発生するのか? そのあたりを記事でもう少し掘り下げてほしかった。

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