【今日の新聞から】優生保護法は違憲!裁判官に拍手喝采!ー「優生思想」の恐ろしさを思う

旧・優生保護法に最高裁大法廷は、「違憲」と宣言した。全国の障害者が国に損害賠償を求めた5件の判決だけでなく、優生保護法の「存在自体が違憲」としたことの意義は大きいと感じた。裁判官15名が全員一致の意見というから、司法も捨てたものではないと思った。最近、司法業界には検察官や弁護士の不祥事が続いているが、今回の判決は快挙だ。
そして改めて、社会にとって不都合とみなす人を排除しようとする「優生思想」の恐ろしさを実感した。そもそも「同じ人間」を「劣生⇔優生」と分けること自体がヤバい。しかも、障害者だから「劣生しか生み出せない」と考えることは恐ろしいことだ。しかもこの優生保護法という名前が残っていたのは母体保護法というふうに名前が変わる28年前までだというから、いかに世の中に「優生思想」がはびこっていたかがよくわかる。
そして今回の出来事は、私たちは弱い立場にいるマイノリティの人の尊厳と権利を守るための方策を常に考え続けなければならないことを教えてくれる。

「旧・優生保護法」という日本の歴史の「負の遺産」を「反面教師」にして、私たちは差別や偏見と闘わなければならない。

「毎日新聞デジタル」より

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