【今日の新聞から】図書館は静かに本を読むところ? その発想を変えた図書館

今日の新聞に、成蹊大学情報図書館が紹介されていた。透明なドーム、天にまで延びるかのようなエレベーター、空中を交差する橋。まるで未来都市のようだ。

設計したのは、小学校から高校まで成蹊に通ったOB、坂(ばん)茂氏。建築界のノーベル賞と言われるブリツカー賞を受賞した建築家だという。
その発想を聞いて、素晴らしいと思った。普通、図書館は「静かに本を読むところ」と考えられがちだが、坂氏は「図書館で話せるようにしたらどうだろう」と会話可能な区域と禁止区域をわけた。
図書館HP☛https://www.seikei.ac.jp/university/library/info/gallery.html
学生たちにも人気が高く、実際に利用者が増えたという。


うらやましい。本学にもそんな図書館が欲しいものだ。

実は、本学でも「図書館論争」が沸き上がった。本学のひなたやまキャンパスには、芸術文化学群だけ入っている。そのため、図書館で「イベントをやってはどうか?」というアイデアもでるわけだが、そういったときにも「図書館にそういうことを求めていない」という反論が出る。

私は、どっちもありだと思う。「図書館は本を読むところ」ではあるが、「図書館は本を読むだけのところ」という発想は古いと考える。そういったときにも坂氏が考えたように、そしてそうやって実際に利用者数が増えたように、エリアをわける、時間帯をわけるなどのようにしてさまざまな利用者の要望に応えるのが、もっとも図書館のあるべき姿ではないかと思う。

そこには「古い考え方」は必要ない。多様性の時代らしく、柔軟で発想力豊かなアイデアでコモン施設を最大限に活用してゆくのが、これからのコモンズ思想のありかたではないかと考えている。

「成蹊大学図書館HP」より

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